データベースにおける「テーブル」とは
データベースにおけるテーブルとは、特定の種類のデータをまとめて管理するための基本単位です。顧客情報や商品情報などのデータは、用途ごとに「テーブル」という形で整理されます。テーブルはエクセルのシートに例えられることが多く、複数のテーブルで構成されたデータベース全体で情報を一元管理します。
テーブル定義書とは
テーブル定義書とは、データベースの各テーブルにおける項目名(フィールド)、データ型、制約条件などの設計情報をまとめた文書です。システム開発や運用保守において、構造の正確な把握やデータ連携を行う上で重要な資料となります。特にリレーショナルテーブル(relational table)を採用するデータベースでは、正確な定義書が品質を左右します。
データベースのテーブルに関連する用語
データベースでは、情報を「テーブル(表)」という単位で管理します。各テーブルは、複数の「レコード(行)」と「フィールド(列)」で構成されており、フィールドは「カラム」とも呼ばれます。これらの単位が連携して、ひとつのデータテーブルを構成します。以下では、カラムやその他の用語について詳しく見ていきましょう。
カラムとは
カラムは「コラム」とも呼ばれ、「属性」を意味します。エクセルで例えると「列」に該当する垂直方向にあるデータのことです。 各カラムには「名前」「住所」「電話番号」などの項目が設定され、フィールドの分類軸となります。
レコードとは
レコードはデータそのものを意味する言葉です。エクセルでいうとレコードは「行」に該当する、水平方向にあるデータのことです。「行」はほかにも「ロウ」という用語を使用する場合もあるため、あわせて覚えておくとよいでしょう。 1つのレコードには、カラムに対応する複数の値(例えば「山田太郎」「東京都」「03-1234-5678」など)が格納されます。
フィールドとは
フィールドはデータベースに存在しているデータの最小単位のことです。このフィールドの集合体がカラムやレコードであり、テーブルに該当します。エクセルで例えると「セル」を意味する言葉です。 例えば、「顧客名」というカラムにある1件分の名前が、1つのフィールドです。
以下の記事では、データベースのおすすめ製品を厳選して紹介します。データベースソフトの導入に興味のある方はぜひ参考にしてください。
テーブルを用いる「リレーショナルデータベース」とは
リレーショナルデータベースは、データベースのデータ検索能力を上げ、重複を避ける仕組みとして、広く利用されています。
ここからはテーブルを用いるリレーショナルデータベースについて説明します。
RDB:複数のテーブルでデータ管理するデータベース
リレーショナルデータベース(RDB)とは、複雑なデータの集まりを事前に定義することで、データ管理を効率化するデータベース<です。
RDBは複数のテーブルでデータを管理し、検索能力が高いという特徴があります。それは、RDBで管理しているデータの重複を排除できるからです。
同じデータが複数あり、データベース内に関連性なく散らばっていると、検索に時間がかかってしまいます。このように重複をなくし管理しているデータの無駄がない、RDBであれば利便性が高いでしょう。
情報抽出にはSQLを用いる
SQLとは「Structured Query Language」の略であるプログラミング言語の一種です。
RDBでデータの操作を行うときはこのSQLを主に使用します。また、データベースからデータを抽出したり挿入したりなど、データベースに要求することを「クエリ」と呼びます。このクエリにSQLというプログラミング言語を用いることで、プログラムを起動し検索が可能になるのです。
RDBでは手動でデータを検索するのではなく、プログラムを使って検索を行うため検索能力が高くなります。
テーブル・関連用語を理解し、データベースを活用しよう
ここまで紹介してきたように、データベースでは「レコード」「フィールド」「テーブル」「カラム」「テーブル定義書」など、専門的な用語が頻繁に登場します。これらのデータベース用語の意味を正しく理解することで、より効果的な運用や設計が可能になります。自社に適したデータベースソフトを比較・検討したい方は、以下から無料で資料請求が可能です。複数製品の情報を一括で確認し、自社に最適な選択を進めましょう。