データベースソフトとは
データベースソフトとは、社内のあらゆるデータを効率的に整理し保存、管理するためのソフトウェアを指します。データベースの処理に特化しているので大容量のデータを収容でき、追加や削除、検索も容易です。さらに、各個人が所持するよりも高いセキュリティ下で安全に管理できるのも特徴です。

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▶【ランキング】データベースソフト一覧
データベースソフト導入のメリット・デメリット
データベースソフトの導入は、データ活用の利便性やセキュリティ性に大きく貢献します。一方で、導入に伴う課題やコストも考慮する必要があります。具体的なメリット・デメリットを解説します。
データベースソフトのメリット
データベースソフトの導入によって、得られるメリットは以下のとおりです。
- ■データの検索・編集が簡単
- ・業務活用向けに検索や加工がしやすい形式で保存される
- ・情報の保存場所が不明でもヒットしやすい
- ・自動でデータ同士を紐付けるため、データ更新時は関連データも反映される
- ■データを壊さず同時アクセス可能
- ・複数人での同時編集しても、エクセルのようにデータを壊すことがない
- ・エクセルのような排他制御も働かないため、データの整合性もアップ
- ■大容量データに対応
- ・エクセルやGoogleスプレッドシートで編集できない大容量データに対応
- ・インデックス機能で高速検索が可能、大規模データにも素早くアクセスできる
- ■自動バックアップ
- ・自動バックアップ機能を利用することで、定期的なバックアップが可能
- ・手動で保存やコピーを行う必要がなく、作業コストの削減にもつながる
- ・スケジュール機能があれば、バックアップの頻度調整やシステム負荷の少ない日時を選択可能
以下の記事では、データベースソフトのメリットについて詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
データベースソフト導入のデメリット
データベースソフトを導入する際、デメリットとして多くあげられるのが「コストがかかること」です。現在ITトレンドに掲載中の製品では、クラウド型で1ユーザーあたり1,000円前後の利用料が相場となっています。無料で導入できるデータベースソフトもありますが、保守・サポートサービスに別途費用がかかるケースもあるため注意しましょう。
また、製品によってはデータベース開発やチューニングの専門知識が必要になります。自社で専任の担当者を確保できない場合は、ノンプログラミングで利用できるサービスを利用するとよいでしょう。
データベースソフトの選び方
ここからは、自社に最適なデータベースソフトを導入するための選び方を紹介します。
専任のエンジニアが在籍しているか
データベースは、自社に専任のエンジニアが在籍しているかどうかで選ぶソフトが異なります。専任のエンジニアが確保できない場合は、導入・運用が容易で、サポート体制が充実している有料のデータベースソフトがおすすめです。クラウド型データベースや低コード・ノーコードデータベースであれば、専門知識不要で手軽に利用できます。
一方で専任エンジニアがいる場合は、無料・オープンソースのデータベースソフトでも問題ありません。自社の要件に沿って柔軟にデータベースを構築・運用可能です。ただし、環境構築や開発、運用・保守のための人件費などがかかります。
自社の業務内容や目的に適しているか
利用予定の業務のなかで、活用しやすいかを軸に選定しましょう。例えば、取り扱うデータ量が多い企業の場合、数万規模のデータを処理可能なデータベースソフトを導入するのがよいでしょう。また、会計業務や在庫管理データを統合したい場合は、こうした業務用にカスタマイズされたパッケージ製品がおすすめです。
また、蓄積したデータを利用して、現場レベルでのデータ活用を後押ししたい場合には、業務アプリを作成できる製品がおすすめです。多くの製品がノンプログラミングで利用でき、アプリ構築も簡単です。
データの取り込み・利活用はしやすいか
CSVやエクセル、Googleスプレッドシートに加え、画像やPDFファイルの取り込みが可能か確認します。API連携が備わっている製品であれば、外部システムからデータを自動的に取り込めます。
また、その後のデータ活用を見据えて、データ分析・レポート機能の充実度もチェックポイントです。集計機能以外にも、データマイニングや機械学習、リアルタイムレポートなど必要とする機能が揃っているかを確認しましょう。
データベースのコストは予算に見合っているか
データベースソフトのコストは、利用料金のみならず管理費用やカスタマイズ費用、保守費用などを含めて試算することが大切です。データ量・担当人数・セキュリティレベルなどによっても料金が異なるため、さまざまな角度から自社に最適な製品を選びましょう。
なお、コストの変動要因例は以下のとおりです。
- ●データの保存期間
- ●保存するデータ量
- ●セキュリティレベル
- ●運用保守する人数
- ●カスタマイズ量
- ●トラブルの頻度
- ●データを入力するタイミングと人数
各社製品の資料を請求し、コストを比較してみましょう。以下のボタンから一括資料請求(無料)が可能なので、ぜひご利用ください。
【ランキング】データベースソフト一覧
ここからは、おすすめのデータベースソフトを比較紹介します。ITトレンド年間ランキング2024「データベースソフト」より、ユーザーにもっとも支持された人気TOP2は以下の製品でした。
なお、TOP2の製品をはじめとするITトレンド掲載中のデータベースソフトについて、機能や特徴、口コミなどを一覧表にまとめました。
最新の月間ランキングは、以下のボタンからチェックできます。ぜひご利用ください。
▶おすすめのデータベースソフトを比較
比較表で紹介したおすすめのデータベースソフトについて、詳しく見ていきましょう。製品を実際に利用しているユーザーの口コミも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
PlaPi
- 最新情報がストレスなく共有・アップデートできる仕組みを作成
- 項目やカテゴリ自由自在!事業と合わせカスタマイズも簡単
- PDF・画像・CAD等、大容量のファイルもサクサク管理
株式会社JSOLが提供する商品・情報管理(PIM)サービス「PlaPi」は、PDF・画像・CADなどの大容量ファイルも管理できます。項目やカテゴリなどの分類も自由なため、商品情報に限らず情報共有基盤として活用可能です。
定期的な脆弱性診断や接続元のIPアドレスでのアクセス制限機能も提供しており、セキュリティ対策も万全です。利用開始まで最短1週間、5営業日前後のため、スピーディーなシステム構築を求める企業にもおすすめです。
参考価格 | 【ライト】月額10,000円〜 管理ユーザー1人・総データ容量20GB 【スタンダード】月額100,000円〜 管理ユーザー5人・総データ容量500GB | ||
提供形態 | クラウド / SaaS | 無料トライアル | ◯(1か月) |
対応機能 | データ統合 / データ連携 / データ移行 | スマホ利用 | ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
楽々Webデータベース
- 活エクセル|Excelを活用したままExcel業務の課題解決
- かんたん構築|ノーコードでだれもがIT人材に
- つなげて活用|貯めたデータも人もつなげて新たな価値を
住友電工情報システム株式会社が提供している「楽々Webデータベース」は、エクセルファイルをワンクリックで取り込めるデータベースソフトです。
エクセルだけでは実現できなかった入力チェックやアクセス制限などの設定にも対応しており、ファイルの検索や同時編集も行えます。さらに保存したWebデータを再びエクセルとしてダウンロード可能なため、既存業務を変更せずに導入できるのもポイントです。
参考価格 | 【スターターパック】 月額10,000円/10ユーザー、アプリ最大10個まで・データ件数10,000件/アプリ ディスク上限最大10GBまで 【スタンダードプラン】 月額1,500円/ユーザー、アプリ最大1,000個まで・データ件数100,000件/アプリ ディスク上限ユーザー数×2GB | ||
提供形態 | オンプレミス / クラウド / SaaS | 無料トライアル | ◯(最長2か月) |
対応機能 | DBソフト / データ移行 / DBセキュリティ | スマホ利用 | ◯ |
楽々Webデータベースを利用したユーザーの口コミ
料金プランがクラウド版とオンプレミス版があるのですが、オンプレミス版は初期費用が高く、クラウド版は利用人数が増えるとランニングコストが高くなってしまいます。自社ではクラウドで導入しましたが、どちらにせよコストがもう少し抑えられると導入のハードルも低くなるように思います。
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kintone
- ノンプログラミングで誰でも簡単
- スマートフォンやタブレット端末にも対応
- すぐに使える豊富なテンプレート
サイボウズ株式会社が提供する業務アプリ構築サービス「kintone」は、誰でもノンプログラミングで簡単にデータベースツールを作成できます。既存のエクセル・CSVファイルをそのままWebデータベース化するため、ファイルの更新作業も不要です。
またデータの登録や共有だけでなく、集計やグラフ化もマウス一つで行えるのがポイントです。汎用性がありテンプレートも豊富なため、案件管理や営業支援ツール、顧客サポートなどのデータベースとしても役立ちます。
参考価格 | 【スタンダードコース】 月額1,500円~/ユーザー、アプリ数1,000個まで、ディスク容量5GB×ユーザー数 【ライトコース】 月額780円/ユーザー、アプリ数200個まで、ディスク容量5GB×ユーザー数 | ||
提供形態 | クラウド | 無料トライアル | ◯(30日間) |
対応機能 | ー | スマホ利用 | ◯ |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
kintoneを利用したユーザーの口コミ
自分でツールを作成できるという、画期的な製品であることがまず良いポイント。また、カスタマイズも難しくなく、直感的な操作で色々いじることができる。
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入力フォームが固定しすぎているので、従来エクセル等表計算システムからの移行の場合エンドユーザーは複数行のコピペなどで作業時短をしていたが、それができない。
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HotBiz8
- 専門知識不要で誰でも簡単にデータベースを作成可能
- Excel(CSV)ファイルから取り込んで作成できるので簡単
- IP制限+メンバーごとの権限設定でセキュリティ面も安心
株式会社ASJが提供するグループウェア「HotBiz8」は、Webデータベースをオプション機能として利用できます。IP制限や二段階認証などのセキュリティ面が充実しているため、自宅や出張先からのアクセスも安心でしょう。
エクセルファイルから必要なデータを選択して取り込めるほか、豊富なテンプレートや自動集計機能が搭載されており、データベースソフトとしての必要な機能は網羅されています。またiPhoneやAndroidからの利用も可能です。
参考価格 | 月額14,300円/~200名、ディスク容量200MB | ||
提供形態 | クラウド / SaaS | 無料トライアル | ◯ |
対応機能 | DBソフト | スマホ利用 | ◯ |
HotBiz8を利用したユーザーの口コミ
非常に安価である点と直感的な操作感、そして、管理の容易性がメリットで全社員で長らく利用しています。 機能が充実しているため、全社共通で利用する掲示板やキャビネット機能や、各部単位でToDo機能などを利用したりとニーズに合わせた使い方ができます。
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Webブラウザへのアドイン機能を充実してほしいです(メールやスケジュールのポップアップ機能や、ToDoの通知等)
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WaWaD-Be
- ニーズに合わせて誰でも簡単にフォーム作成が可能
- 明確な料金設定によって予算が立てやすく、経費負担になりにくい
- プログラムの知識が無くても表などを作成できる
株式会社アイアットOECが提供する「WaWaD-Be」は、エクセルで管理しているデータをWebで共有できるデータベースサービスです。誰でも簡単にフォーム作成でき、顧客管理や導入機器の管理に役立ちます。
CSVファイルで出力可能なため、プログラミング知識がなくても用途にあわせてデータを加工・共有できます。
参考価格 | 月額2,500円+300円/ID | ||
提供形態 | クラウド / SaaS / ASP | 無料トライアル | ◯(14日間) |
対応機能 | DBソフト / データ統合 / データ連携 / データ移行 / DBセキュリティ | スマホ利用 | ◯ |
WaWaD-Beを利用したユーザーの口コミ
Kintoneに比べて安価なサービスで、できる範囲が広いため、ある程度PCに詳しい担当者なら思った通りの設計が出来ると思う
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PCに詳しく無いスタッフだと、とっつきづらくて使いこなすことが難しい。特に、新しいDBをつくるのは慣れないと大変。
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なお、企業規模や扱うデータ量に柔軟に対応したデータベースソフトをお探しの方は、クラウド型のタイプもおすすめです。以下の記事では、クラウド型データベースソフトをタイプ別に比較紹介しています。あわせてご覧ください。
▶無料・オープンソースのデータベースソフトを比較
ここでは無償で提供されているオープンソースのデータベースソフトを紹介します。工数はかかるものの、社内にエンジニアがいる場合は、自社の運用に適したシステムが構築できるため検討してみるのもよいでしょう。
PostgreSQL
「PostgreSQL」は、オープンソースのリレーショナルDBです。高い拡張性をもち、PL/PGSQL・Perl・Pythonなどのさまざまな手書き型言語をサポートします。災害復旧を考慮したリカバリにも対応し、無料ながら信頼性が高いのも魅力の一つです。
MySQL
Oracle提供の「MySQL」は世界中で多く活用されている、オープンソースデータベースです。無料ながら高度な機能とテクニカルサポートが包括的にまとめられています。インターネット上に情報も多いためトラブル時にも対応しやすいでしょう。強力な拡張性・可用性を備えており、大容量のWebサイトや基幹業務システムの運用などさまざまな用途で利用可能です。
SQLite
「SQLite」は、アプリケーションの一部に組み込んで運用するタイプのオープンソースデータベースシステムです。簡易的なデータベースであるため複雑な設定は必要ありません。主にテスト運用などで利用されているほか、LinuxやWindowsのほか、AndroidやiOSなどのスマホOSにも対応しています。
以下の記事では、無料のデータベースソフトについて詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
まとめ
データベースソフトは、セキュアな環境のもと社内の大量データを一元管理し、検索や編集における利便性を高めます。自社に最適なシステムを導入するためには、複数企業の製品を比較することが大切です。まずは資料請求を活用のうえ、気になった製品はベンダーにデモや見積もり依頼をしてみましょう。なお、一括資料請求をご利用いただくと、自社用の比較表の作成も可能です。
企業の重要な情報資産であるデータは、検索して活用してこそ意味を成します。データを体系的に整理して保管できるデータベースソフトは、その重要性が増しているといえるでしょう。ですが、データを有効活用するために高度なカスタマイズが必要になるのであれば、変化の速いビジネス環境において有用であるとはいえません。有効性の高いデータベースソフトを導入するのであれば、ノーコードやローコードをベースに簡単にカスタマイズができることを重視してください。また、拡張性も重要な要素となります。現場におけるさまざまなデータ活用ニーズに応えるために、プラグインなどで拡張できるかどうかも確認するようにしてください。
Excelのデータをそのままクラウドへ取り込めます。専門的な知識が無くても簡単な設定を行うだけで、データ操作を行うアプリを作成できます。
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