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これで安心!IT導入補助金の交付申請書類の記入方法を解説

2025年12月10日 最終更新

これで安心!IT導入補助金の交付申請書類の記入方法を解説

面倒な申請手続きが待っていると思われがちな「IT導入補助金」ですが、完全に電子化されており、ほかの補助金申請と比較して、必要な処理は簡素化されています。または、電子化された申請に対し抵抗がある方もいるかもしれません。

この記事では、電子化されているIT導入補助金の交付申請書類の記入方法について解説します。

*この記事は、中小企業診断士 香川大輔氏が監修しています。

この記事は2025年12月時点の情報に基づいて編集しています。
目次

    申請手続きを開始する前にやるべきこと

    IT導入補助金は、IT導入支援事業者なしに申請はできません。申請手続きをおこなうためのマイページについても、IT導入支援事業者から招待を受けなければログインすらできません。IT導入支援事業者を決定することが、IT導入補助金を申請するための最初の一歩ともいえるのです。

    「gBizIDプライム」の取得

    現在、申請(マイページログイン)には「gBizIDプライム」アカウントが必須です。取得には印鑑証明書の郵送等が必要で、発行まで1〜2週間かかります。2025年の公募は2026年1月上旬に最終締切を迎える予定のため、まだアカウントを持っていない場合は、支援事業者選定と並行して早期に手続きを行ってください。

    参照:gBizID(GビズID)公式ページ

    IT導入支援事業者の決定

    IT導入支援事業者を決定するといっても、どのベンダーでもよいわけではありません。IT導入補助金を使ってITツールを導入するのであれば、IT導入支援事業者が登録しているITツールを導入する必要があるからです。このため、導入したいITツールを登録しているIT導入支援事業者を選定する必要があります。

    IT導入支援事業者を選定する際には、自社の課題を明確にしてRFP(提案依頼書)を作成し、複数のIT導入支援事業者に提案書を提出させることも検討してください。自社の課題解決にもとづくITツールやIT導入支援事業者の選定ができれば、IT投資を成功に導く可能性が高まります。

    マイページへの招待

    IT導入支援事業者は、IT事業者ポータルにログインし、メニューバーから「申請者招待」をクリックしてください。ここで、マイページへ招待をする企業の情報や、担当者のメールアドレスなどを入力します。IT導入支援事業者の情報も入力して「招待」ボタンを押すと、入力したメールアドレスに招待メールが送信されます。

    招待メールには、マイページにアクセスするためのURLが記載されています。URLをクリックしてマイページにアクセスし、申請書を作成していくことになります。なお、マイページへのアクセスは、Windows環境下における、Microsoft Edge、Google Chromeそれぞれの最新版が推奨されています。無用なトラブルを避けるためにも、推奨環境で申請手続きを進めるようにしてください。

    マイページ上での交付申請手続き

    IT導入支援事業者からの招待を受ければ、いよいよ交付申請に必要な情報を入力していきます。通常、補助金の申請にはSWOT分析などが求められますが、IT導入補助金の場合は、SWOT分析などは不要です。入力に必要な情報をあらかじめ入手出来れば、あとは画面に沿って入力していくだけで申請書が出来上がります。

    基本情報・経営診断ツールの入力

    マイページにログインしたら、基本情報を入力していきます。会社名や住所などの情報はgBizIDから自動連携される項目も多いため、内容に間違いがないか確認してください。

    業種コードについては、日本産業分類の細分類コードを入力する必要があります。申請画面内に検索サイトへのリンクがあるので、自社の事業内容にあったコードを入手してください。

    また、直近2期分の決算書類(売上高、営業利益など)の数値を入力し、経営状況や課題に関する「経営診断ツール」の質問にも回答していきます。

    申請要件のチェック画面

    申請要件を確認し、該当する項目にチェックを入れてください。基本的には、すべての項目にチェックが入らないと採択は難しいといえます。すべての項目に確実に目を通し、未対応事項は対応しておくようにしてください。

    関連施策(おもてなし規格認証・SECURITY ACTION自己宣言)の入力

    IT導入補助金の申請には、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施する「SECURITY ACTION」の「★一つ星」または「★★二つ星」の宣言が必須要件です。これを行っていないと申請ができません。

    また、「おもてなし規格認証」や「健康経営優良法人」などの認定を取得している場合は、加点要素(採択されやすくなる要素)となりますので、該当する登録番号を入力します。

    SECURITY ACTION自己宣言は、IPAのWebサイトから目標を決めて宣言をします。ITを使って業務効率化をおこなうのであれば、セキュリティ対策は必要不可欠です。必ず申請前に実施し、IDを取得してください。

    参照:SECURITY ACTION 自己宣言|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
    IT導入補助金 公式サイト

    添付書類の入力画面

    あらかじめ以下の書類を準備し、スキャンをして申請画面にアップロードして提出してください。

    法人の場合
    ・履歴事項全部証明書
    ・法人税の納税証明書
    個人事業主の場合
    ・運転免許証または運転経歴証明書または住民票
    ・所得税の納税証明書(その1またはその2)
    ・所得税確定申告書B

    申請枠・類型の選択

    導入するツールや目的に応じて、適切な「枠」を選択します。以前の「A類型・B類型」に加え、現在はインボイス制度に対応するための枠組みなどが主流となっています。ご自身の申請がどの枠になるか、支援事業者とよく確認してください。

    通常枠
    業務効率化や売上アップのためのITツールを導入する枠です。ツールの機能数(プロセス数)や補助額によって要件が異なります。
    インボイス枠(インボイス対応類型)
    インボイス制度に対応した会計・受発注・決済ソフトを導入する場合の枠です。この枠では、PC・タブレット・レジなどのハードウェア導入費用も補助対象となる場合があります。
    セキュリティ対策推進枠
    サイバー攻撃の被害を防ぐためのセキュリティサービス利用料を補助する枠です。

    ※各枠の要件や補助金額は年度によって変更されるため、必ず最新の公募要領を確認してください.

    参照:IT導入補助金 公式サイト

    IT導入支援事業者による交付申請

    補助金を申請する事業者による必要事項の入力が終了すれば、IT導入支援事業者に引き継がれ、次の処理をおこない申請手続きは完了します。

    申請内容の確認

    補助金を申請する事業者が入力した内容を確認します。申請者に入力した情報に修正がある場合は、「申請者へ訂正を依頼」ボタンを押すと、申請者側で修正ができるようになります。

    計画数値の入力

    A類型であれば3年間、B類型であれば5年間の、労働生産性と独自数値について目標値を入力します。独自数値については、営業利益率や付加価値額といった数値を入力し、その計算式についても記入します。

    最終確認とSMS認証・提出

    支援事業者の入力が終わると、最後に申請者がマイページで最終確認を行います。内容は正しいか、宣誓事項に同意できるかを確認し、画面の指示に従って登録した携帯電話番号による「SMS認証」を行います。携帯電話に届いた認証コードを入力し、「提出」ボタンを押すことで、はじめて事務局へ申請が完了します。

    まとめ

    IT導入補助金の申請手順は電子化されているので、手続きは比較的楽といえます。「申請が難しそうで、諦めていた」という方も安心してください。まずは、IT導入支援事業者を決定するところからIT補助金申請の準備を始めてみましょう。

    申請から交付までの全体の流れが知りたい方は以下の記事も参考になります。

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