
MOQ・SPQ・SNPとは?
まずはMOQ・SPQ・SNPの概要を説明します。
- ●MOQ(Minimum Order Quantity):発注できる最低数量
- ●SPQ(Standard Packing Quantity):発注できる最小単位
- ●SNP(Standard Number of Package):出荷時の梱包量
MOQ:最低発注数量のこと
MOQ(Minimum Order Quantity)は、発注できる最低数量のことです。たとえば見積書にMOQ:1000pcsと書かれている場合は、1000個以上なら1個単位で数量指定できますが、999個以下では発注できません。
なぜこのような決まりがあるのかというと、1個だけ、10個だけといった少量受注のために、事業者側が材料手配や準備、段取り、配送手配などを行っていては手間がかかり、満足のいく利益をあげられないためです。
SPQ:最小発注単位のこと
SPQ(Standard Packing Quantity)は、発注できる最小単位のことです。たとえば見積書にSPQ:1000pcsと書かれている場合は、1000個/2000個/3000個といった1000の倍数単位でしか発注できません。
基本的に1001個・1100個のような細かい数量指定はできませんが、SPQの販売単位を崩して発注できたとしても、単価が上がる可能性があるため、取引の条件をよく確認する必要があります。
SNP:出荷梱包単位のこと
SNP(Standard Number of Package)は、出荷時の梱包量のことです。たとえば見積書にSNP:1000pcsと書かれている場合は、梱包材(カートンボックスもしくはダンボール)1つあたり1000個の商品が梱包されています。
SNPは輸送効率の最適化を目的としています。梱包材は輸送車やコンテナに納まる大きさに設計されているため、SNPは123pcsや567pcsといった中途半端な値になるケースも多いです。または取引先の生産ロットに合わせて値が決まります。見積書にSNPのみが記載されている場合は、箱単位での発注が求められるのです。
MOQ・SPQ・SNPの使い方は?
実際にMOQ・SPQ・SNPの具体的な読み方を解説します。
- ■MOQ:1000
- 1000個以上1個単位で発注量を指定できる
- ■MOQ/SPQ:1000/300
- 1000個以上、300個単位で発注量を指定できる
- ■SNP:300
- 1つの箱に300個梱包
なお、SPQとSNPは同一の意味として捉えるケースがあります。たとえば「SNP:300」では、梱包単位がそのまま販売単位となっていれば300個単位で発注しなければなりません。つまり「SNP:300」は「SPQ:300」と同じ意味になります。
もしMOQやSPQ、SNPの条件が合わない場合は、先方と交渉してみましょう。取引実績があれば、多少融通を利かせてくれるケースもあります。打診してみることは大切で、先方が対応できなくても、小口に対応する販売会社を紹介してもらえるかもしれません。
MOQ・SPQ・SNPの違いを理解し、確実な受発注を!
MOQ・SPQ・SNPは、受発注や物流業務で使われることの多い専門用語です。それぞれの違いを理解して、受発注業務を正確に行いましょう。
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