「この製品は、いまどの工程まで進んでいる?」
営業担当者やお客様から聞かれるたびに、現場へ確認に行っていないでしょうか。紙の日報やExcelで管理していても、記録や転記が後回しになると、確認したい時点の状況をつかめません。
一方で、進捗を細かく把握しようと入力項目を増やせば、現場の負担が大きくなります。進捗の見える化を進めるには、管理者が状況を確認できることと、作業担当者が無理なく実績を記録できることを、一緒に考える必要があります。
株式会社日本コンピュータ開発が提供する「FUSE」は、中小製造業・個別受注生産の現場を対象とした生産管理システムです。本記事では、FUSEの「生産工程管理」のうち、作業実績の収集と工程進捗の把握を中心に、機能と活用の考え方を紹介します。
■進捗の見える化は、現場の実績を集めるところから
進捗を確認する画面があっても、元になる実績が記録されていなければ、実際の状況とのずれが生じます。
例えば、終業時に紙の日報を書き、翌朝に管理担当者が転記する運用では、日中に作業が進んでも、管理用の表にはすぐに反映されません。これは想定例ですが、同じような時間差がある場合、最新の状況を知るための聞き取りが必要になります。
まず整理したいのは、どの工程について、どの時点の情報を確認したいかです。日中の進捗確認に使いたいのか、翌日の振り返りに使いたいのかによって、必要な記録のタイミングは変わります。
そのうえで、現場の入力方法と、管理者が確認する画面を組み合わせて検討することが大切です。
■タブレット・バーコードで、実績入力の負担を抑える
FUSEの「作業実績管理」は、タブレットによる実作業時間のリアルタイム記録と、バーコードスキャンに対応しています。バーコードと大きなタップボタンを使う操作が特徴です。
実績収集を検討する際は、集められる情報の種類に加えて、現場でどのように記録するかが重要になります。作業のたびに文字を入力する方法と、スキャンやタップを使う方法では、担当者の操作も変わるためです。
FUSEでは、こうした入力手段を使って、進捗・工数実績の収集を支えます。紙に記録した内容を後から転記している現場では、現在の記録方法と比較し、どの作業を置き換えられるかを確認することが検討の出発点になります。
導入前には、自社で必要な実績項目や記録のタイミングを整理し、実際の画面・操作方法と照らし合わせましょう。
■進捗一覧とカンバンボードで、工程の状況を把握する
FUSEの「工程進捗管理」には、リアルタイムの進捗一覧と、生産進捗カンバンボードがあります。
現場で集めた実績を工程の状況把握につなげることで、担当者への確認だけに頼らず、画面で情報を共有するための基盤になります。
また、カンバンボードはドラッグ&ドロップによる操作に対応しています。現場リーダーが工程単位の着手順や負荷を調整するための機能としても活用できます。
ここで大切なのは、「情報を集めること」と「集まった情報を使うこと」をつなげることです。実績を記録する担当者と、進捗を確認・調整する担当者の双方が、どの情報をどの場面で使うかを共有しておきましょう。
なお、画面で把握できる状況の鮮度は、現場で実績を記録するタイミングにも左右されます。機能の確認とあわせて、日々の更新ルールも検討する必要があります。
■作業指示・図面・品質情報も、生産工程管理の対象に
FUSEの「生産工程管理」は、実績収集と進捗把握に加え、作業に必要な指示や関連情報を扱う機能も備えています。
- 作業指示管理:工程・資材・納期の作業指示を作成し、図面付き指示書をPDFで発行
- 図面・動画管理:設計変更に伴う図面の版管理、作業手順動画や不良写真の紐付け
- 品質管理:検査項目、不良・クレーム履歴の管理、検査成績書の出力
例えば、進捗確認の手間に加えて、図面の版の確認や不良情報の共有にも課題がある場合は、これらの機能も検討対象になります。
今回の課題が実績入力にあるのか、進捗共有にあるのか、それとも作業指示や関連情報の扱いにあるのかを整理すると、確認すべき機能を絞りやすくなります。
■自社の工程に合うか、入力と確認の両方から確かめる
FUSEの導入を検討するときは、自社の代表的な工程を取り上げ、現場の記録から管理者の確認までを具体的に確かめましょう。
確認したいポイントは、次の4点です。
- 自社で必要な作業実績を記録できるか
- タブレットやバーコードを使う操作が、現場の作業に合うか
- 進捗一覧やカンバンボードで、必要な状況を把握できるか
- 誰が、いつ記録し、誰が確認・調整するかを決められるか
工程進捗の見える化は、情報を集めるだけでなく、その情報を日々の確認や調整に使える状態にすることが大切です。
まずは、進捗確認に手間がかかっている工程を一つ選び、現在の記録方法と確認方法を整理してみてください。FUSEの入力・表示機能を自社の業務と照らし合わせることで、改善に必要な仕組みを検討しやすくなります。
FUSEの生産工程管理を含む機能の詳細は、以下でご確認いただけます。
https://kaizen-navi.biz/fuse/function

