【比較表】クラウドPBXおすすめ27選！メリットやデメリット、クラウドフォンとの違いも解説

クラウドPBXとは

クラウドPBXとは、従来オフィス内に設置していたPBX（構内交換機）をクラウド上に構築し、インターネット経由で利用できる電話システムです。オフィスの固定電話だけでなく、スマートフォンやPCを内線化できる点が大きな特徴で、テレワークや在宅勤務など柔軟な働き方を支援します。

従来のPBXは、アナログ回線やISDN回線などの物理的な電話回線に加え、主装置の設置が必要でした。一方、クラウドPBXではこうした機器が不要となり、より手軽に導入できます。

スマートフォンやPCを内線として活用できるため、テレワークや在宅勤務はもちろん、外出先での電話対応にも柔軟に対応可能です。企業のBCP対策（災害時の業務継続）や、BYOD（私物端末の業務利用）を導入したい企業にも適しています。

導入のしやすさや柔軟な運用性から、近年ではオンプレミス型からの切り替えや、新規事業所の電話環境構築時にクラウドPBXを選ぶ企業が増えています。

クラウドPBXの機能

クラウドPBXには、従来のPBXがもつ基本的な電話機能に加え、クラウドならではの柔軟な拡張性があります。主な機能は以下のとおりです。

• ●外線通話（代表番号の発着信）
• ●内線通話（オフィス内・拠点間・スマホ間の通話）
• ●通話転送（他部署や外出先などへの転送）
• ●通話録音（品質管理やトラブル防止に活用）
• ●通話履歴管理（発着信の日時や履歴を記録）
• ●スケジュール設定（着信時間帯や転送先の自動切替）
• ●CTI（着信時に顧客情報を自動表示）
• ●IVR（自動音声ガイダンスでの応対振り分け）

これらの機能は、コールセンターやインサイドセールスの現場でも広く導入されており、業務効率化や顧客対応品質の向上に貢献しています。

PBXの仕組みについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

クラウドPBXをお探しの方へ

この記事では、クラウドPBXを以下の５つのタイプに分けて紹介します。価格・機能・導入実績・口コミなどから、自社に最適な製品を見つけましょう。

以下の製品タイプをクリックすると、製品紹介へジャンプできます。

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• ▶おすすめのクラウドPBX（実績・音質に強み）をチェック！
• ▶おすすめのクラウドPBX（豊富な機能が魅力）をチェック！
• ▶おすすめのクラウドPBX（小規模から導入できる）をチェック！
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◆おすすめのクラウドPBXを一覧表からチェックしたい方はこちら！
【比較表】おすすめクラウドPBX

こんな課題をお持ちの方におすすめです

この記事で紹介しているクラウドPBXは、以下のようなお悩みや条件をお持ちの企業から多くお問い合わせをいただいています。ITトレンドで実際に資料請求された方のデータを一部ご紹介します。

• ● 私用スマホ（BYOD）を業務で安全に活用したい
• ● 固定電話からクラウドPBXへ移行したい
• ● テレワークや外出先でも電話環境を維持したい
• ● 新規番号の発行や既存番号の継続利用を検討している

「自社の状況に当てはまりそう」と感じた方は、ぜひお気軽に資料をご請求ください。まだ導入を決めていない段階でも、比較のヒントになる情報をまとめています。

クラウドPBXとビジネスフォン・クラウドフォンの違い

クラウドPBX・ビジネスフォン・クラウドフォンは、いずれも業務用の電話環境を整備する手段ですが、仕組みや用途は異なります。ここでは、それぞれの違いや特徴について解説します。

ビジネスフォンとの違い

クラウドPBXとビジネスフォンの違いは、主装置となるPBXを設置する場所が社内かクラウド上かどうかです。

従来のビジネスフォンはアナログ回線・ISDN回線といったメタル回線や光回線を利用し、自社内に設置した主装置と各電話機を接続して利用する電話システムでした。その場合、主装置と接続した電話機でしか内線がつなげません。

一方クラウドPBXは、クラウド上にPBX機能を構築するため、インターネット環境さえあればどこでもビジネスフォンの機能を活用できます。また、電話機以外にもスマートフォンやタブレット、PCでも活用が可能です。場所や端末にとらわれずにビジネスフォンが活用されるようになれば、幅広い事業形態への応用が可能になるでしょう。

クラウドフォンとの違い

クラウドフォンは、クラウドを利用した電話サービス全般を指すため、クラウドPBXも含まれる場合があります。ただし、一般的には次のようなサービスがクラウドフォンとして提供されることが多いでしょう。

クラウドフォンの特徴

• ●スマートフォンアプリで利用可能なクラウド型の電話サービス
• ●個人・小規模事業者向けのシンプルな電話機能が中心
• ●PBX機能が少なく、転送や代表番号管理機能が限定的
• ●IP電話の一種で、050番号が付与されることが多い

例えば、「クラウドPBX」は法人のビジネスフォンの代替として使われるのに対し、「クラウドフォン」はよりシンプルな通話ツールとして提供される傾向があります。

クラウドPBX導入のメリット

クラウドPBXの導入メリットとして、コストの削減や多様な働き方への対応能力などが挙げられます。ほかにも電話対応業務の効率化や、BCP対策に一役買う点も見逃せません。ここからは、クラウドPBXの導入により期待できる効果について説明します。

在宅勤務やBYODに対応可

クラウドPBXはインターネットを用いた電話回線サービスで、スマートフォンとの連携に対応します。スマートフォンを内線接続することで、外出先でも電話を転送できます。

オフィスに出社せずに会社番号の発着信や内線利用が可能なため、テレワークにも最適です。個人のスマートフォンを業務に利用する場合でも、プライバシーが保護されます。

BCP対策に最適

クラウドPBXはインターネット上に構築されたPBXのため、自社内に主装置や機械を設置する必要がありません。万が一、オフィスが被災した場合などでも、インターネット環境さえあれば、電話機能を利用できます。

また、従来のPBXは電気が必要なため、停電時には利用できませんでした。しかしクラウドPBXならスマートフォンを内線化できるため、停電時においても会社番号での発着信が可能です。

コスト削減

従来のPBXは自社内にサーバを構築し、配線を整備する必要があるため、導入に時間と費用がかかります。また、拠点が複数ある場合は各拠点ごとにPBXを構築しなければなりません。一方、クラウドPBXは物理的な環境を整える必要がなく、初期費用を抑えつつ、複数拠点の電話環境もスムーズに構築できます。

また自社内にPBXを構築した場合、保守・運用を自社で行うため、管理コストが発生します。しかし、クラウドPBXなら運用管理をサービス提供事業者が担うため、手間をかけずにコストを抑えられるのも大きなメリットです。

電話取次業務の負担削減

クラウドPBXを活用すると、どこにいても会社宛の電話を受信・転送できるため、取次業務の手間を減らせます。フリーアドレスオフィスにおいても、座席の移動が必要ないため便利です。

なかには、相手のステータス（連絡可能・休憩中・応答不可など）を確認できる製品もあり、電話応対業務の効率化に役立ちます。

クラウドPBX導入のデメリットと失敗例

システムの導入を検討する際は、デメリットについても理解しておく必要があります。ここからは、クラウドPBX導入の失敗例をもとに、製品を導入する際に注意しておくべきポイントを解説します。

環境によって通信が安定しないことがある

クラウドPBXはインターネットを利用するため、通信環境が不安定だと音声の質が悪くなったり、通話が切断されたりする可能性があります。その結果、業務に支障をきたすケースも報告されています。快適に利用するためには、光回線などの高速インターネット回線を導入し、Wi-Fi環境を適切に整備することが重要です。

特定の電話番号につながらない

クラウドPBXの場合、位置情報の取得に対応した製品でなければ110番や119番などの緊急通報が利用できません。そのため、最寄りの交番や消防署の電話番号を登録しておくなどの対処が必要でしょう。また、148や177番号などの特定番号も使えない場合が多いため、導入前に確認が必要です。

市外局番が使えない場合がある

クラウドPBXの基本の電話番号は「050」のため、市外局番（03や06など）を使えないクラウドPBXもあります。会社の代表番号を利用できるかどうか、導入前に確認しておくとよいでしょう。

クラウドPBXの５つのタイプ

クラウドPBXには、主に業種を問わず利用できる多目的なタイプと、コールセンターやテレアポ業務に適したタイプがあります。汎用的なタイプのなかにも、テレワークに強みのある製品や既存PBXと併用できる製品など多岐にわたるため、搭載機能や製品の特徴から、自社の導入ニーズに適したものを選定しましょう。

この記事で紹介するクラウドPBXを特徴ごとにまとめました。気になるカテゴリから製品をチェックしてみてください。

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クラウドPBXの比較ポイント

自社に適したクラウドPBXのタイプを絞り込んだあとは、細かな機能や仕様の比較が必要です。比較ポイントを把握して、最適な製品を選定しましょう。

通話品質は安定しているか

クラウドPBXはインターネット回線を利用するため、通信品質がサービスの使いやすさを左右します。音声が遅延したり途切れたりする環境では、業務効率が下がることも。自社のネットワーク帯域に適しているか、品質保証（SLA）があるかを事前に確認しておきましょう。

外部ツールとスムーズに連携できるか

CRMやSFA、Microsoft Teams、Slackなど、既存の業務ツールと連携できると利便性が大きく向上します。通話履歴を顧客データに自動反映できれば、営業活動やサポート対応も効率化。API連携やSalesforce対応などの有無をチェックしましょう。

柔軟に拡張・変更できるか

従業員数や拠点の増減にあわせて、ライセンスを増減できる柔軟さも重要です。急な人員変動や組織改編に対応できるPBXであれば、長期的に運用コストを抑えられます。ユーザー単位で契約できるか、追加設定が自社で行えるかを確認しましょう。

セキュリティ対策は十分か

電話もれや不正アクセスを防ぐために、セキュリティ面の確認も欠かせません。データを暗号化して通信する仕組みや、通信経路の保護がしっかりしているかを確認しましょう。通信の暗号化や多要素認証、アクセス制限などの仕組みが整っているかもポイントです。

サポート体制は充実しているか

クラウドPBXはクラウド上で運用するため、トラブル時のサポート体制が重要です。障害発生時の対応スピードや、導入時の設定サポートの有無などをチェックしましょう。電話・チャットサポートの対応時間やヘルプサイトの充実度も比較材料になります。

料金・コスパは納得できるか

料金体系はサービスによって大きく異なります。基本料金のほか、通話料やオプション費用も考慮し、トータルコストで比較することが大切です。ユーザーあたり月額、通話料の課金単位、無料トライアルの有無などもチェックしておきましょう。

クラウドPBXの導入で、コールセンターやテレアポなど自社業務の課題が解決できるかもしれません。まずは製品資料を比較して、自社に合ったツールを見つけてみませんか。

クラウドPBXの導入目的・利用シーン別の選び方

クラウドPBXは、企業の課題や導入目的によって最適な製品が異なります。ここでは、それぞれのケースで重視すべき機能やポイントを解説します。自社の利用目的に最も近いパターンを確認してみましょう。

テレワーク環境に対応したい場合

リモートワークや在宅勤務を進めたい企業にとって、クラウドPBXはオフィスに依存しない電話環境を構築できるのが最大の魅力です。スマートフォンやPCで代表番号を発着信できるため、従業員がどこにいても社外・社内の通話が可能になります。この場合は、「モバイルアプリ対応」「端末制限の柔軟性」「リモート接続の安定性」を重視するとよいでしょう。

電話業務を効率化したい場合

受電件数が多い企業やサポートセンターでは、クラウドPBXによる業務効率化が効果的です。自動音声応答（IVR）や通話録音、着信履歴の共有といった機能を活用すれば、担当者の負担を軽減しつつ顧客対応の品質を向上できます。特に「通話ログ管理」「CRM・SFA連携」「AI解析」といった拡張機能が搭載されたタイプを選ぶと、営業活動の改善にも役立ちます。

新たに電話環境を構築したい場合

新規拠点やスタートアップなど、これから電話環境を整えたい企業には、初期投資を抑えられるクラウドPBXが最適です。物理的なビジネスフォン機器や配線工事が不要なため、導入までのスピードが速く、必要に応じて拠点追加やユーザー数の拡張も簡単に行えます。このケースでは、「導入のしやすさ」「管理画面の使いやすさ」「コストパフォーマンス」に注目しましょう。

BCP対策（災害・緊急時）として活用したい場合

地震や台風などの災害発生時でも業務を止めないために、クラウドPBXをBCP（事業継続計画）の一環として導入する企業が増えています。サーバーがクラウド上にあるため、社内設備が被害を受けても通話・転送機能を維持できる点がメリットです。この目的で導入する際は、「冗長化されたサーバー構成」「バックアップ回線」「管理者による即時切り替え機能」を備えた製品を選びましょう。

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クラウドPBXの料金相場

クラウドPBXの料金相場は、初期費用が無料～100,000円程度、月額費用は1,000円～10,000円前後が一般的です。これらの費用は、導入規模やオプション機能の有無、通話品質などによっても変動します。

また、同時接続数やユーザー数に応じて従量課金されるケースもあるため、導入前に料金体系を詳細に確認することが重要です。特に、録音機能や通話分析などをオプションで利用する場合は、月額料金が追加されることもあるため注意しましょう。

【比較表】おすすめクラウドPBX

ITトレンドおすすめのクラウドPBXを資料請求2024年間ランキング順に比較表にまとめました。また、この記事で紹介している主要な製品を細かく調査し、見えてきたクラウドPBXの特徴や傾向は以下のとおりです。ぜひ製品の比較検討にお役立てください。

• ●発着信制御・内線・転送機能は基本的にほぼすべての製品に搭載されている。
• ●テレワークやBYODに対応したシンプルなシステムも多い。
• ●スマートフォン・PC・固定電話への対応可否は製品によってさまざま。
• ●製品によっては固定電話機器とスマートフォン間での内線が利用できないなど、利用条件も異なる。

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▶おすすめのクラウドPBX（コールセンター・テレアポ業務に最適）

まずはCTIやCRMとの連携が可能など、コールセンター・テレアポ業務に適したクラウドPBXを紹介します。

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▶おすすめのクラウドPBX（実績・音質に強み）

続いて、多くの企業での導入実績がある企業や通話品質に強みをもつクラウドPBXを紹介します。はじめての導入や、安心できる製品を使いたい企業におすすめです。

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▶おすすめのクラウドPBX（豊富な機能が魅力）

ここでは、多機能さが魅力のクラウドPBXを紹介します。幅広い業務に活用したい企業におすすめです。

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▶おすすめのクラウドPBX（小規模から導入できる）

ここからは、小規模導入に適した製品や、既存PBXと並行して導入できるクラウドPBXを紹介します。一部の部署から試験的に導入したい企業や、PBXのリプレイスを検討している企業におすすめです。

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▶おすすめのクラウドPBX（テレワーク環境下で導入しやすい）

ここでは、テレワーク環境下での導入実績があり、製品のアピールポイントのひとつとして謳われているクラウドPBXを紹介します。

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【ITトレンド独自調査】クラウドPBXの活用例と利用者の声

ITトレンドに寄せられたクラウドPBXの口コミをもとに、クラウドPBXの活用例を紹介します。

■情報処理、ＳＩ、ソフトウェア業種（従業員数10名以上50名未満）

リモートワーク中でもパソコンやスマートフォンで受電できるようになり、場所を問わず顧客対応が可能になりました。以前は常に電話対応担当をオフィスに常駐させる必要がありましたが、出社人数を減らし、社員がより重要な業務に集中できるようになりました。
参考：リモートワークでの受電対応に活用 MiiTel Phone｜ITトレンド

■情報処理、ＳＩ、ソフトウェア業種（従業員数1,000名以上5,000名未満）

録音機能もあり、会話をいつでも再生しチェックできるのでほかのメンバーの会話を共有し、スキル向上へとつなげられています。
参考：分析が可能、何より使いやすい MiiTel Phone｜ITトレンド

■コンサル・会計・法律関連業種（従業員数250名以上500名未満）

インサイドセールス業務で活用しています。架電内容の録音、自動文字起こし、データ分析が可能なため、営業活動が可視化できます。
参考：インサイドセールス育成の定量化に使える MiiTel Phone｜ITトレンド

■卸売・小売業・商業（商社含む）業種（従業員数50名以上100名未満）

コロナ禍に在宅環境でのコールセンター業務に対応するために導入しました。お客様とオペレーターの話した内容がリアルタイムで文章化され、離れていてもしっかりと管理でき、在宅でのコールセンター業務の安定化に役立ちます。
参考：コロナ禍での在宅ワークに最適 Omnia LINK｜ITトレンド

寄せられた口コミからは、在宅ワークや外出先でもスムーズに電話対応できる点が大きな導入メリットとして挙げられています。また、従来のビジネスフォンになかった録音機能や文字起こし機能、データ分析機能があることで、営業活動やコールセンターの管理に役立っているという声も多く寄せられています。

以下の記事では、人気のPBX製品と選び方を詳しく解説しています。クラウド以外の提供形態の製品も紹介しているため、ほかの提供形態のPBXとも比較したい方は参考にしてください。

まとめ

クラウドPBXは導入コストを抑えるだけでなく、スマートフォンをビジネスフォンの代わりとして利用できるためリモートワークにも役立ちます。また、事前にデメリットを把握し適切な対策を講じれば、得られるメリットの方が大きいサービスといえるでしょう。

コールセンターやテレアポ業務でよくある悩みも、製品資料でクリアにできる可能性があります。まずは資料請求して、現場の業務改善を進めましょう。