人事評価システムの選び方とは
数ある人事評価システム(人事評価管理システム)の中から、自社によりマッチしたシステムを選ぶには、どのような点に注目すればよいのでしょうか。人事評価システムを選定する際には基本的な人事評価機能に加えて「操作性」「他システムとの連動性」「部署の統廃合や人事異動へのレスポンス」「書類作成の容易さ」に注目しましょう。以下で詳しく解説します。
高い操作性
高い操作性には3つの要素があります。
膨大なデータ項目の操作が容易
優良な人事評価シートの作成には、詳細で多岐にわたる評価項目が不可欠です。標準的な人事評価シートをテンプレートとして実装している場合は、ひな形を参考にして自社に合った人事評価シートを作成可能です。膨大な項目を軽快に操作できるかどうか、使いやすさを確認しましょう。
インターフェースが見やすい
大量の情報を扱う人事評価システムには、見やすいインターフェースが求められます。評価者が多くの情報をいかにわかりやすく把握できるかを、選択の基準とするとよいでしょう。また、エクセル上で起動する人事評価システムであれば、慣れ親しんだフォーマットで新たな人事評価システムを導入できます。
カスタマイズ性が高い
人事評価制度が更新されることもあるでしょう。評価項目や評価基準の変更などに柔軟に対応できるシステムが望ましいです。ユーザービリティの観点からシステムを選ぶこともポイントのひとつです。
他システムとの連動性
新たに人事評価システムの導入を検討する際には、他システムとの連動性も重要なポイントです。
他システムと連動できる人事評価システムも増えており、従来の事務作業を一括して管理可能です。勤怠管理・残業管理・日報管理・会計システムなどと連携してデータをやり取りすることで、人事関連の業務をシームレスに管理できます。
また、クラウド人事評価システムには、ドキュメント管理機能を備えたものもあります。人事に関する書類の管理がひとつのプラットフォームで簡単に管理できるでしょう。
部署の統廃合や人事異動へのレスポンス
社員のデータを人事評価システムへ登録し、部署の統廃合や人事異動の際にデータを素早く移動できるか確認しましょう。
最近の人事評価システムは評価結果だけでなく、従業員のデータ登録・活用にも役立てられます。例えば人事異動の際には、評価データなど蓄積された人事情報を移行して利用できるため、各部署で新たにデータを登録する手間が省けるでしょう。人事異動が多い企業の場合は、新規セクションの立ち上げの際にスムーズなデータ移行が可能か導入前に確認しておきましょう。人材管理にかかる工数の削減につながり、空いた時間を他の業務に有効活用できます。
レスポンスの早さにも着目して人事評価システムを選ぶようにしましょう。
書類作成の容易さ
簡単に書類作成できれば、給与明細や退職証明書など、人事に関する書類作成の業務を大幅に削減できるでしょう。
また、人事評価の結果だけでなく、あらゆる情報をデータとして保存することで、さまざまな活用場面があるでしょう。新たに人事評価システムの導入を検討する際には、従業員を評価するだけでなく、人事評価業務に関連する人事業務の効率化も見込める機能を指標として選ぶことがポイントです。
選び方のポイントがわかったところで、さっそく人事評価システムを比較検討したいという方には以下の記事がおすすめです。実際に製品を導入・利用したユーザーの口コミや対応機能、評価方法などを確認できるため、自社に最適な製品を選びやすいでしょう。
人事評価システムの人気製品を比較!
ここからは、2025年上半期ITトレンドユーザーから注目を集めた人事評価システムを厳選して紹介します。価格や機能(管理できる人事評価の種類)などを比較できるようまとめているので、ぜひ参考にしてください。
SmartHR
- 評価業務を効率化し、運用負荷を削減
- 部署全体の評価を一覧で可視化、甘辛調整が簡単に
- 360度評価・フィードバックの運用を効率化
ITトレンド2025上半期資料請求数ランキング第1位
株式会社SmartHRが提供する「SmartHR」は、人事・労務業務を効率化しつつ蓄積データを一元管理し、戦略的な人事施策につなげられるサービスです。評価シートの作成や配付、進捗管理をまとめて行え、部署全体の評価分布も可視化可能です。360度評価のテンプレート利用により準備の負荷を抑え、組織改善へ取り組みやすい環境を整えます。
| 対象従業員規模 | すべての規模に対応 | 参考価格 | ー |
| コンピテンシー評価 | ◯ | MBO(業績目標)評価 | ◯ |
| 360度(多面)評価 | ◯ | 給与テーブル | ◯ |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
カオナビ
- 自由にカスタムでき、あらゆる評価制度をカンタンに再現
- 評価進捗がわかりやすく入力催促がパパッとできる
- 誰でもマニュアルなしで簡単に使えて、スマホからも評価入力可能
ITトレンド2025上半期資料請求数ランキング第2位
株式会社カオナビが提供する「カオナビ」は、評価進捗の確認や入力催促がWeb上でできる人事評価システムです。マニュアル要らずで、スマホ・タブレットからも利用できるため利便性が高く、在宅勤務等にも対応可能です。専任スタッフによるサポートに加え、ユーザー同士でノウハウを共有できるコミュニティもあるため、運用管理の不安を払拭できるでしょう。
| 対象従業員規模 | すべての規模に対応 | 参考価格 | ー |
| コンピテンシー評価 | ◯ | MBO(業績目標)評価 | ◯ |
| 360度(多面)評価 | ◯ | 給与テーブル | ◯ |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
カオナビを利用したユーザーの口コミ
ダッシュボードやグラフなどがないので、定量データなどの一元化はできない。しっかり人材データを分析して、可視化することはできなくはないが、物足りないしカスタマイズ性はない。部下との面談履歴を残したり、社員ごとの情報を簡単に見返せるところはよいが、あくまでデータを蓄積して、ユーザーが見る、に特化しているため、管理者としてデータ分析したい企業には少し合わない
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HRMOSタレントマネジメント
- シリーズ累計100,000社導入!
- MBO、OKR、コンピテンシーなど様々な評価の対応!
- 初めてでも安心!専任サポートと上限なしでMTG可能
ITトレンド2025上半期資料請求数ランキング第3位
株式会社ビズリーチが提供する「HRMOSタレントマネジメント」は、目標・評価管理の効率化と評価納得度の向上を支援するシステムです。直感的なUIと高いカスタマイズ性で評価シート運用をスムーズにし、進捗管理や相対評価にも対応。1on1やフィードバックの記録機能により、日々の業務と目標のずれを防ぎ、コミュニケーションを促しやすい環境を整えます。
| 対象従業員規模 | 50名以上 | 参考価格 | ー |
| コンピテンシー評価 | ◯ | MBO(業績目標)評価 | ◯ |
| 360度(多面)評価 | ー | 給与テーブル | ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
より多くの製品を比較検討したい方や、最近の人気傾向を把握したい方などは、ぜひ以下のページもチェックしてください。過去30日間で、問い合わせの多かった人事評価システムをランキング形式で紹介しています。
人事評価システムを中小企業に導入すべき理由とは
人事評価制度は査定のイメージが強いかもしれませんが、育成の仕組みを考えるのが本質です。したがって、人材育成を通し経営目標の達成が人事評価制度を設ける目的になります。
人材リソースを最大限活かす
なぜ中小企業は人事評価システムを導入すべきなのでしょうか。中小企業では人材のリソースが充分でない状況が多く、限られたリソースで市場内競争に勝たなければいけません。そのためには、限られた人材を育成し、いかに活用できるかが鍵となります。人事評価システムの活用により、目標管理・評価・育成のフローを、効率的かつ効果的に構築しましょう。
人事評価制度が会社と社員を守る
中小企業やベンチャー企業では、採用コストもかかるため大幅な人員増加は難しいのが現状です。人事評価システムを活用し人事評価制度を運用することで、今いる人材へ正当な評価ができます。公平かつ公正な人事評価は、納得度や会社への信頼を高めます。結果としてより高い生産性を確保でき、会社の利益増大にもつながるでしょう。
選定ポイントを確認して自社に合った製品を導入しましょう
人事評価システムを選ぶ際は、操作性や既存システムとの連携性を確認しましょう。人事に関する諸業務の効率化も図るのであれば、データの移行スピードの確認や書類作成の容易さなどもチェックが必要です。製品によって搭載機能は異なるため、自社の課題を把握するところからはじめましょう。今回紹介したシステムの選び方を参考にし、気になる製品の資料請求をして自社に最適な人事評価システム導入を検討してください。




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