
無料で今すぐできる!メール誤送信対策
まずは、無料ですぐに対策できるメール誤送信対策を紹介します。
宛先入力時の補助機能を使わない
メールソフトには、名前や宛先を入力すると候補を表示する自動入力補助機能が搭載されています。宛先の入力を省ける便利な機能ですが、選択ミスによって誤送信の危険性があるのです。
メールの誤送信を防止するなら、補助機能の設定を無効にして都度宛先のメールアドレスを入力し、確認しましょう。
メール送信のルールを決める
メール誤送信は、ヒューマンエラーがほとんどです。誤送信のリスクを軽減するため、ルールの設定も有効な対策です。メール送信前の確認項目などを、決めておくとよいでしょう。確認すべき項目としては、以下のようなものが挙げられます。
- ■送信先アドレスの確認
- ■件名、本文や添付ファイルの確認
- ■添付ファイル暗号化の確認
- ■ToやCc、Bccの使い方は適切か
特に急いでいるときなどは、送信先を間違えたり、添付ファイルの暗号化を忘れてしまったり、ミスをしやすいので注意しましょう。
ルールの運用と併行して、従業員の情報セキュリティ教育も重要です。メール誤送信のリスクや誤送信対策の重要性を再確認させてください。
無料のメール誤送信対策ツールを活用する
メール誤送信対策ツールは、宛先間違いのメールや社内のセキュリティポリシーに反するメールの送信を防ぐのに有効です。クラウド型で提供されるツールも多く、フリーソフトもあります。
しかし無料のソフトでは機能が制限され、サポートがない場合がほとんどです。また製品の提供元が不明だとセキュリティ面でも不安が残ります。一方、有料のメール誤送信対策ツールは、誤送信を防ぐためにさまざまな機能を搭載しています。ベンダーサポートもあるので、トラブルが発生しても解決までがスムーズでしょう。
【比較表】メール誤送信対策ツールの一覧
有料のメール誤送信対策ツールの中でもおすすめの製品を厳選し、一覧表にまとめました。無料トライアルの有無や価格、特徴を比較しやすくしているので、気になった製品があれば、ぜひ資料請求をしてみてください。
おすすめのメール誤送信対策ツールを徹底比較
ここからは、ITトレンド編集部がおすすめするメール誤送信対策ツールを紹介します。製品はすべて無料で資料請求できるので、比較のうえ自社にあうものを検討してください。
CipherCraft/Mail(サイファークラフトメール)
- メール誤送信防止市場17年連続シェアNo.1※ 官公庁等の実績多数!
- 様々なメールソフトに対応し、メール環境を変えずに利用可能
- きめ細やかな管理設定で部署単位などの運用も可能
NTTテクノクロス株式会社が提供する「CipherCraft/Mail(サイファークラフトメール)」は、送信前の確認ポップアップ表示が見やすい仕様になっています。わかりやすい配色で注意を促すので誤送信を防げます。
そのほか、添付ファイルや本文の自動暗号化、宛先Bcc自動追加、上長承認機能などの機能を搭載しています。また、メールや電話でのサポートや無償バージョンアップなども行っているので安心です。
Microsoft365 with IIJ
- Microsoft 365とIIJの二重防御でスパム対策
- 宛先間違いメール送信を防ぐ誤送信対策機能を装備
- 添付ファイル自動暗号化機能でメール誤送信時の情報漏洩を防止
株式会社インターネットイニシアティブが提供する「Microsoft365 with IIJ」は、Microsoft 365のユーザーにおすすめのクラウドサービスです。Microsoft 365と同じ料金でセキュリティ機能を強化できる点が魅力でしょう。
送信ドメイン認証フィルタ、添付ファイルフィルタ、迷惑メールフィルタなど5層のフィルタリング機能を追加し、スパム対策が可能です。また、添付ファイル自動暗号化やメールの一時保留などで誤送信を防止します。
GUARDIANWALL Mailセキュリティ
- クラウド時代のセキュリティへ最適解!安心・安全を提供します
- 高度なフィルタリング機能!どんなセキュリティーポリシーも実現
- 国内自社開発・サポートで脱PPAPなど市場ニーズに即応します
キヤノンマーケティングジャパン株式会社が提供する「GUARDIANWALL Mailセキュリティ」は、メールの情報漏えいや誤送信対策をオールインワンで提供するセキュリティ製品です。添付ファイルのダウンロードリンク化や送信メールの一時保留、第三者による確認機能によりPPAP廃止にも対応可能です。メールの保存・一元管理機能で利用状況を可視化し、法令対応や監査にも備えられます。
PlayBackMail Online
- <うっかりミス>の誤送信を少ない負担で防止するメール環境を実現
- 充実したサービスを1ユーザー180円/月~の低価格でご提供
- ドッペルゲンガードメインをチェックし、警告&メールを強制保留
SCSK Minoriソリューションズ株式会社が提供する「PlayBackMail Online」は、メール誤送信による情報漏えいを防ぐサービスです。送信後に誤りに気付いた際の取り消しが可能な送信保留機能や、添付ファイルを自動暗号化する機能、Bcc強制書き換え機能などを備え、社員の負担を抑えつつ安全なメール運用を支援します。低価格で導入でき、運用効率も向上させられます。
IIJセキュアMXサービス
- 宛先ミスのメールも一定時間なら取り消し可能
- 様々なフィルタで送信メールの条件を制御
- 誤送信対策と脅威対策をまとめて実現
株式会社インターネットイニシアティブが提供する「IIJセキュアMXサービス」は、メールの誤送信対策だけでなく、受信メールのセキュリティ対策も可能なクラウド型メールセキュリティサービスです。
誤送信対策としては、送信の一時保留機能が搭載されており、保留時間や保留させたくないドメイン・アドレスなどの設定が可能です。社外秘の情報が含まれるメールや、大量のファイルが添付されたメールは送信拒否もできます。
「m-FILTER MailAdviser」
- ポップアップで送信前確認を促しメール誤送信リスクを大幅に低減
- 添付ファイル暗号化によってセキュリティを強化し情報漏洩を防止
- ネットワークやシステムを変更することなく短期間での導入が可能
デジタルアーツ株式会社が提供する「m-FILTER MailAdviser」は、メール送信時にポップアップ画面で宛先や添付ファイルを確認できるサービスです。履歴にもとづいた宛先組み合わせチェックや暗号化オプションにより、安全なファイル送信を支援し、誤送信のリスクを低減します。全社・部署単位で設定可能で、サーバー追加や大規模構築を必要とせず、短期間で導入できる点も特徴です。
@Securemail Plus Filter
- 現在利用中のメール環境のまま利用可能
- メールの送信ミス自動で防止
- 不正なメール利用による情報漏えいを未然に防ぐ
株式会社ケイティケイソリューションズが提供する「@Securemail Plus Filter」は、1アカウントあたり月額250円から利用できるクラウド型メール誤送信防止サービスです。Microsoft365やGoogle Workspaceと連携できるので、既存のメール環境を変更する必要はありません。
添付ファイルの自動暗号化やWebダウンロード化、送信の一時保留、上長の承認、自動Bcc化など、メール誤送信対策に必要な機能を搭載し、セキュリティポリシーに合わせた条件設定が可能です。さらにウイルススキャン機能も搭載しており、ウイルスを検知した場合はメールを破棄します。
導入製品にお悩みで、まずは最新の人気製品から検討してみたい、という方はこちらのランキングも参考にしてください。
完全無料・フリープランがあるメール誤送信ソフト
ここからは、完全無料で使える、もしくはフリープランがあるメール誤送信ソフトを紹介します。
Outlook Okan
株式会社のらねこが提供する「Outlook Okan」は、誰でも無料で利用できるOutlook用の誤送信アドインです。送信前に、すべての項目にチェックを入れなければ送信できないため、確実な二重確認が行えます。警告設定・送信禁止設定・名称とドメインの紐づけなど、無料ながらさまざまな機能を搭載しています。
Re:lation
株式会社インゲージ (INGAGE Inc.)が提供する「Re:lation」は、メール・電話・LINEなどの複数の窓口からの問い合わせを一元管理する顧客対応ツールです。送信前に画面を表示し警告する機能や、異なるドメインへの誤送信を防止するアラート機能などを搭載しています。初期費用・月額料金無料のフリープランを提供しています。
導入前にチェック!メール誤送信対策ツールのデモ画面集
こちらではメール誤送信対策ツールのデモ画面をまとめてご紹介しています。今回は、レビュー評価の高い製品から上位3製品のデモ画面を比較してみました。「どんな操作ができるのか」「使いやすいのか」を事前に確認し、導入イメージを具体化してみてください。また、さらに詳しく知りたい方は製品によって無料トライアルで実際に体験できるので、各製品ページをご確認ください。
Active! gate SSのデモ画面
「Active! gate SS」はメール誤送信防止に特化したソリューションで、送信前に宛先や本文、添付ファイルを確認できるのが特徴です。ワンクリックでプレビューや再確認が可能なため、誤送信を防ぎ、安全なメール運用を実現します。
CipherCraft/Mailのデモ画面
「CipherCraft/Mail」はメール誤送信を防止するツールで、送信前に宛先や添付ファイルを自動チェックできるのが特徴です。確認画面でアラートが表示されるため、ヒューマンエラーを未然に防ぎます。企業の情報漏洩リスクを大幅に低減し、安全なメール運用を支援します。
Coo Kai メール誤送信防止ツールのデモ画面
「Coo Kai メール誤送信防止ツール」は、送信前に宛先ドメインやアドレスを自動でチェックし、注意喚起を行えるのが特徴です。色分け表示によって誤送信リスクを直感的に確認できるため、利用者が安心してメールを送信できます。企業のセキュリティ強化と情報漏洩防止に貢献します。
メール誤送信対策ツールを活用して情報漏えいを防ごう
無料で行えるメール誤送信対策としては、宛先の自動入力補助機能を使わず、社内ルールを設定するとよいでしょう。無料のメール誤送信対策ツールを使うという手もありますが、機能が制限されるなどのデメリットがあります。セキュリティを強化したい場合は、有料のメール誤送信対策ツールも検討してみてください。最適な方法でメール誤送信による情報漏えいを防ぎましょう。
