IVR（電話自動音声応答システム）おすすめ比較15選！費用や口コミを紹介

IVR（電話自動音声応答システム）とは

IVR（Interactive Voice Response）とは、顧客からの電話に対して自動音声で案内を行い、プッシュホン操作や音声入力によって対応内容を振り分けるシステムです。電話自動音声応答システムとも呼ばれ、コールセンターや再配達受付、カスタマーサポートなどで幅広く利用されています。

IVRの仕組み

IVRは、顧客が電話機で入力した内容に応じて、音声案内や処理を自動的に振り分ける仕組みです。電話の着信後に音声ガイダンスを再生し、プッシュ入力や音声認識を用いてメニューを選択させ、適切な部署への転送や録音、SMS送信などの処理を実行します。近年ではAIや自然言語処理と連携した高度なIVRも登場しています。

IVRの機能

IVRは、電話業務を自動化するためのさまざまな機能を有しています。製品によって搭載機能は異なりますが、一般的には以下の機能をもちます。

機能	内容
自動音声応答（ガイダンス再生）	あらかじめ録音された音声を流し、プッシュ操作や音声入力を促す基本機能です。営業時間外には留守応答としても活用されます。
着信の自動振り分け	入力内容や発信元に応じて、適切な部署やオペレーターへ自動的に転送されます。混雑時には「あふれ呼」や「放棄呼」対策も可能です。
タイマー・スケジュール切替	設定した時間帯に応じて、IVR対応とオペレーター対応を自動で切り替えます。業務時間外の柔軟な対応にも有効です。
ウィスパリング通知	オペレーターに接続する前に、顧客の問い合わせ内容を事前に通知でき、応対の精度とスピードを向上させます。
録音・ログ取得	通話内容を録音・記録し、対応内容の確認や品質改善、トラブル対応に役立てられます。
SMS・メール送信連携	通話終了後に、案内内容や対応状況をSMSやメールで自動送信でき、情報の即時共有や業務効率化を実現します。

IVRの仕組みや種類について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

IVR・AI自動電話応答サービスをお探しの方へ

この記事では、IVR（自動音声応答）に加え、類似のサービスとして注目されているAI自動電話応答システムの特徴や価格、口コミ評価を紹介しています。「すぐにツール選定に移りたい」という方は、以下のタイプをクリックして、詳しい製品情報をご覧ください。

▶プッシュ操作型IVR

低コストでIVRを導入したい企業や、基本的な電話振り分けを求める業種におすすめ

▶音声認識型IVR

音声指示を認識し、適切な部署やメニューに自動誘導することで、案内業務を効率化したい企業におすすめ

▶ビジュアル型IVR

顧客体験を重視し、スマホ画面操作による利便性を提供したい企業におすすめ

▶AI自動電話応答サービス（ボイスボット）

人間のような自然な会話で質問や依頼に対応し、問い合わせ対応をAIで完結させたい企業におすすめ

▼おすすめ製品を一覧表で比較したい方はこちら！
【比較表】おすすめのIVR・AI自動電話応答サービス

IVR（電話自動音声応答システム）のメリット

IVRを導入することで、電話対応の自動化や人件費の削減、顧客満足度の向上などの効果が期待できます。具体的なメリットは、以下のとおりです。

■電話業務の効率化

IVRが自動で着信を受付・振り分けすることで、オペレーターの対応時間を削減し、業務全体の効率を向上させます。

■人件費の削減

対応業務が自動化されるため、少ない人員での電話応対が可能となり、人件費を大幅に削減できます。

■顧客満足度の向上

24時間365日対応可能な仕組みにより、顧客は都合のよい時間に問い合わせができ、待たされることなく対応されることで満足度が向上します。

■営業機会の損失防止

営業時間外の電話も自動対応できるため、問い合わせや受注の取りこぼしを防ぎ、売上チャンスを最大化できます。

■セキュリティの向上

IVRにより、個人情報の自動入力が可能となり、口頭でのやり取りによる情報漏えいリスクを低減します。

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IVR（電話自動音声応答システム）のタイプ

電話対応を自動化するシステムには、IVRのほかに、AIの搭載された「AI自動電話応答サービス」があります。それぞれの特徴について解説します。

プッシュ操作型IVR

電話機のダイヤルボタンを使って操作する最も基本的なIVRです。ユーザーが数字キーを押すことで、希望するメニューを選択し、適切な部署やサービスに転送されます。構成がシンプルで、比較的低コストで導入できるため、中小企業や飲食・小売業、コールセンターなどに特に適しています。営業時間外アナウンスや留守電連携などの機能も充実しています。

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音声認識型IVR

ユーザーの発話内容をAIが自動認識し、適切な案内や転送を行う高機能なIVRタイプです。「〇〇について知りたい」と話すだけで該当部署に接続されるなど、自然な会話で操作できる点が特徴です。FAQ連携やAIチャットボットとの統合により、より高度な自己解決型カスタマーサポートを実現できます。大規模なカスタマーセンターやDX推進企業におすすめです。

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ビジュアル型IVR

スマートフォンの画面上にメニューを表示し、タップ操作で問い合わせを進める新しいIVRタイプです。ユーザーは音声案内を聞くことなく、視覚的な操作で必要な情報にアクセスできます。待ち時間削減や操作ミス防止、若年層の利便性向上に効果的で、顧客体験（CX）の向上を重視する企業に最適です。WebサイトやSMSと連携して起動するケースが一般的です。

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AI自動電話応答サービス（ボイスボット）

IVRと類似のシステムであるAI自動電話応答サービス（ボイスボット）は、 機械学習や自然言語処理を活用し、顧客とのやり取りを学習して精度を向上させます。複雑な問い合わせにも対応可能で、チャットボットやCRMとの連携によって社内のデータも有効活用できます。複雑な問い合わせの多いECサイトや金融・保険業界、自治体、テレワーク推進中の企業などに適しています。

▶AI自動電話応答サービス（ボイスボット）はこちら！

IVR（電話自動音声応答システム）とボイスボットの違い

IVRはプッシュ操作で選択肢をたどる方式ですが、ボイスボット（AI自動電話応答サービス）は音声認識と自然言語処理を使い、発話内容をもとに柔軟な応答を行います。ボイスボットはより複雑な問い合わせへの対応が可能で、顧客との自然な会話が求められる場面に適しています。導入目的や対応範囲に応じて、どちらの方式が適しているかを見極めることが重要です。

IVR・AI自動電話応答サービスの比較ポイント・選び方

IVRやAI自動電話応答サービスを比較・検討する際のポイントを詳しく解説します。

業務目的に沿った機能の有無

IVRを導入する際は、自社の業務目的に即した機能が備わっているかを事前に精査することが重要です。例えば、電話対応の一次受付を自動化したい場合は、自動応答・転送機能で十分ですが、機会損失を防ぎたい企業には、あふれ呼や放棄呼の対策機能が有効です。導入後に機能追加が難しいケースもあるため、あらかじめ自社の課題と活用シーンを明確にし、必要な機能をリストアップしておきましょう。

最大同時通話数

TVショッピングのコールセンターやイベントの受付など、短時間に多くの着信が見込まれる業種では、最大同時通話数が重要な選定基準となります。製品によって、対応可能な通話数は数百件から無制限まで幅があるため、自社の想定トラフィックとコストのバランスを考慮して選定する必要があります。

回線タイプ

IVRの着信には、他ユーザーと回線を共有するベストエフォート型と、回線を占有するギャランティ型があります。ベストエフォート型はコスト面で有利ですが、混雑時には着信数が保証されない可能性があります。一方、ギャランティ型は通話品質と安定性が高く、確実な着信対応が求められる企業に適しています。

シナリオ構築サポートの充実度

IVRやAIボイスボットを効果的に活用するためには、システム導入時の初期構築フェーズにおけるサポート体制が重要です。会話パターンの設計や音声収録には専門的な工数が伴うため、ベンダーがこれらを代行・支援してくれるかは重要な検討材料となります。また、運用開始後でもトラブル発生時に迅速な対応が可能かどうか、サポート体制の充実度を事前に確認しておきましょう。

クラウド型とオンプレミス型、IVR導入方式の違い

IVR（電話自動音声応答システム）の導入方式はクラウド型とオンプレミス型があり、近年は初期費用の低さや手軽さからクラウド型が主流です。インターネット環境さえあれば即時運用が可能で、ノーコード対応やスマートフォン管理に対応した製品も多く、中小企業や迅速な導入を求める企業に適しています。

一方、オンプレミス型は自社サーバで運用するため、高いセキュリティが求められる企業や独自仕様の構築を重視する組織に向いています。導入コストや期間はかかりますが、自由度とカスタマイズ性に優れています。

【比較表】おすすめのIVR・AI自動電話応答サービス

ここからは、おすすめのIVRとAI自動電話応答サービスを比較していきましょう。まずは、この記事で紹介している主要な製品を細かく調査して見えてきた、IVR・AI自動電話応答サービスの特徴や傾向を以下にまとめています。機能やポイント、無料トライアルの有無などを比較して、各製品の特徴を把握するのに役立ててください。

• ●ほぼすべての製品がクラウドベースのサービスであり、導入や拡張が容易
• ●クラウド型・中小企業向けの製品ほど直感的なUI設計のものが多い、スマホアプリ対応やノーコード編集が可能な場合も
• ●中～大規模向け製品ほどPBX・CRM・販売管理システムなどの業務システムとの連携機能が充実している傾向にある
• ●同時接続数は、最小で10件程度、最大で数千回線規模に対応しているものまである

人気の製品を知りたい方は、下記ランキングもあわせてご覧ください。

IVR・AI自動電話応答サービスの費用相場

IVR（電話自動音声応答システム）とAI自動電話応答サービス（ボイスボット）の費用相場は、以下のとおりです。

■ IVR（電話自動音声応答システム）

• ・初期費用：無料～100,000円
• ・月額費用：2,980円～50,000円

■ AI自動電話応答サービス（ボイスボット）

• ・初期費用：3,000円～
• ・月額費用：40,000円～

ユーザー数や導入規模、着信件数によっても料金は変動します。詳しい料金については、各社製品の資料を取り寄せ見積もりを依頼することをおすすめします。以下のボタンから、一括資料請求（無料）も可能です。

▶おすすめのIVR（プッシュ型）

ここからは、プッシュ型のIVRを紹介します。電話対応を自動化したい中小企業や、問い合わせ対応の効率化を図りたい飲食店・小売業・コールセンターなどにおすすめです。

※レビュー評価は2025年３月14日時点における実数を表示しています。"ー"表記はまだレビュー投稿がありません。

コールコール

ルーシッド株式会社が提供する「コールコール」は、AI技術を活用し、音声認識は最大110言語に対応するIVRサービスです。ビジネスチャットに対応し、着信ごとに問い合わせ内容や連絡先電話番号をリアルタイムにチャット送信します。メッセージとともに予約フォームやアクセスマップをSMS送信し、該当ページに誘導可能です。また、質問順序や選択肢などコールフローの編集も容易に行えます。

Eye

「Eye」は株式会社コミュニケーションビジネスアヴェニューが提供しており、音声すべてを聞かず、「見る」だけで選択を可能にしたIVRサービスです。時間のロスがなく、顧客のイラ立ち防止に役立ちます。ビジュアル化したことで、顧客が自ら疑問を解決できるようになるため、オペレーターへの着信数が減少します。オペレーターに余裕が生まれ、より複雑な問い合わせに集中できるでしょう。また、管理画面はドラッグアンドドロップで直感的に操作でき、画像やアイコンの入れ替えも自由に行えます。

VoiceMall（ボイスモール）

NTTテクノクロス株式会社が提供する「VoiceMall（ボイスモール）」は、クラウド型のIVRサービスです。ハードやソフトなどの初期投資が不要で、メンテナンスにも工数をかけずに済みます。インターネットとの親和性が高く、利用しているWebサービスとの連携も容易です。高いセキュリティを保持するNTTデータセンターでシステムが運用されているため、安定した環境で利用できるでしょう。オンプレミス型も提供可能です。

CyzoPHONE

「CyzoPHONE」は、株式会社NTTデータNJKが提供するクラウド型のIVRサービスです。導入時にサーバなどの設備投資の必要がありません。シンプルでわかりやすい管理画面で、誰でも自在に操作可能です。最短10日間で開通し、開通後は数時間でセットアップが完了します。大手通信事業者のインフラを活用し、自社のコール数に応じたサーバリソースの提供が受けられます。

▶おすすめのIVR（音声認識型）

ここからは、音声認識型のIVRを紹介します。自然な会話による操作性を重視する企業や、問い合わせの内容が多岐にわたるカスタマーサポート部門、FAQ対応の自動化を進めたい大規模コールセンター、DXを推進する企業におすすめです。

※レビュー評価は2025年３月14日時点における実数を表示しています。

自動受付IVR

株式会社電話放送局が提供する「自動受付IVR」は、顧客からの電話をIVRが受信し、対応を自動化するサービスです。人件費の削減や機会損失防止のほか、IVRが24時間自動で受付するため営業時間外の問い合わせが可能になり、顧客満足度の向上にもつながります。音声認識や音声合成、メール送信やSMS送信、番号追加などオプション機能も豊富です。

▶おすすめのIVR（ビジュアル型）

ここからは、ビジュアル型のIVRを紹介します。スマートフォン操作に慣れたユーザーとの接点を重視する企業や、待ち時間の短縮・離脱防止を図りたいECサイト、サポート窓口の混雑を避けたいIT系企業・教育機関などにおすすめです。

モバイルウェブ ビジュアルIVR

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社提供の「モバイルウェブ ビジュアルIVR」は、Webマーケティングツール「モバイルウェブ」のサービスの一つです。電話での問い合わせをWebやアプリケーションに誘導して、顧客の自己解決を促進。コールセンターの人材不足解消と業務効率化に貢献します。

▶おすすめのAI自動電話応答サービス（ボイスボット）

次に、AIによる自然な応答が実現する自動電話応答サービスを紹介します。

※レビュー評価は2025年３月14日時点における実数を表示しています。"ー"表記はまだレビュー投稿がありません。

Terry

Hmcomm株式会社が提供する「Terry」は、AIがオペレーターに代わり電話代行を行う電話自動応答AIです。電話の定型業務やパターン化された対応は、すべてAIが担います。深夜・休日にかかわらず、24時間365日対応が可能です。超高性能認識エンジンが、自然言語処理でスムーズな音声認識と会話を実現します。また、使いやすいUIによって会話シナリオを容易に作成できるほか、ダッシュボードでの利用状況の確認や、AIオペレーター応答の閲覧と修正なども可能です。

IVR・AI自動電話応答サービスの活用事例と効果

ここでは、IVR・AI自動電話応答サービスの利用ユーザーから寄せられた口コミをもとに、活用事例や導入効果を紹介します。

■営業の質と量が改善

• 電話営業で利用。一件一件の対応時間や内容を確認できる。会話のトーンや抑揚、被り回数、また会話の書き起こしなども簡単。トーク改善や管理にも使いやすい。（人材サービス/営業・販売）
• 参考：MiiTel Phone（ミーテルフォン）の口コミ｜ITトレンド

■予約の取りこぼしを削減

• パソコンからルールや分岐の設定ができるため、管理の利便性が高い。スマートフォンアプリにも対応しており、現場従業員からも扱いやすいとの評価。予約サイト経由の電話に対しガイダンスを省略して即時対応できることで、予約の取りこぼし防止につながっている。（飲食店・宿泊/営業・販売）
• 参考：IVRyの口コミ｜ITトレンド

まとめ

IVRは「自動電話」や「音声応答システム」とも呼ばれ、電話業務の自動化に最適なソリューションです。音声認識やSMS連携などの機能を活用すれば、より高度な電話応対が実現できます。 電話業務の自動化により、人件費の削減や顧客満足度の向上、営業機会の損失防止が見込めます。IVRは多くの製品が提供されているため、自社の導入目的に必要な機能が搭載されているか確認し、料金や導入形態を考慮して製品選定を行いましょう。

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