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在庫におけるロスとは?計算方法・削減方法をわかりやすく解説!

2023年12月28日 最終更新

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在庫におけるロスとは?計算方法・削減方法をわかりやすく解説!

在庫ロスは利益を圧迫する原因となり、廃棄や機会損失が多い店舗ではすぐに対処が必要です。特にスーパーやアパレルでは商品の賞味期限や流行なども考慮しなければならず、適正在庫の維持が難しいのでロスが増えがちです。在庫ロスをなくすには、まず基礎知識を身につけてから課題に取り組みましょう。

そこで、この記事では、在庫ロスの種類やロス率の計算方法などをわかりやすく解説し、ロスをなくす方法を紹介します。

目次

    在庫ロスとは

    商品の価値は時間とともに低下していきます。一般的に在庫ロスとは、過剰在庫などが原因で発生する損失のことです。例えばスーパーなどで売られている割引弁当などが該当します。小売店では「商品ロス」と呼ばれるようです。会計処理上では「棚卸減耗損」となります。

    特に食品業界は、生鮮食品などの賞味期限付きの商品を扱うため廃棄が多くなりがちです。在庫ロスを減らすことが利益向上に大きな影響を与えます。

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    在庫ロスの種類

    在庫ロスは、値下げロスや万引ロス、原因がわからない不明ロスなどがありますが、大きく分けると「廃棄ロス」「機会ロス」「棚卸ロス」となります。ここからは、それぞれの詳細を紹介します。

    1.廃棄ロス

    機会損失をなくすために過剰に仕入れすぎた在庫を、賞味期限切れや損傷などの理由で廃棄するときの損失です。

    廃棄すればその商品を仕入れるときに支払ったコストや、在庫管理にかかったコストが無駄になります。さらに、廃棄のときに別途コストがかかるということも忘れてはいけません。仕入れた商品にかかった費用に対し、利益が全くないというパターンです。

    2.機会ロス

    顧客からの注文に対応できず利益につながらなかったケースです。在庫があれば増えていた売上分が、損失として計上されます。これは、流行や顧客のニーズなどマーケティング不足で需要予測ができておらず、発注が適切でないことが主な原因です。ほかにも、ストックルームに在庫があるのに店頭には商品が並べられていないなど、在庫管理が疎かになっているケースも考えられるでしょう。

    特に製造業などでは、管理の不行き届きや品質の低下などにより、部品がひとつでも欠品すると全体の作業が進まなくなります。欠品数が多くなると、作業員のモチベーションが低下し、顧客からの信頼も損ねるので注意が必要です。

    3.棚卸ロス

    帳簿上の在庫量と、実際の在庫量が合わないことから発生する損失です。検品・棚卸・返品・発送・データ入力のミスや、不良品の報告漏れが主な原因です。

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    ロス率の計算方法

    ロス率は、売上高におけるロス金額の割合で計算します。具体的には、以下のとおりです。

    • ロス金額=(販売金額)×(ロス個数)+(値引き金額)×(値引き個数)
    • ロス率=ロス金額÷売上高×100

    例えば原価600円の商品50個を、販売価格1,000円で40個、500円で8個販売し、ロス2個が発生したケースで考えてみましょう。

    この場合販売額ベースでのロス金額は、(値引き額500円×8個)+(1,000円×ロス2個)=6,000円となります。売上高は(40個×1,000円+500円×8個)=44,000円です。よってロス率は6,000円÷44,000円×100=13.6%です。

    原価ベースでのロス金額は、(値引き額500円×8個)+(600円×ロス2個)=5,200円となります。売上原価は、(600円×40個)+(100円×8個)=24,800円です。よってロス率は、5,200÷24,800×100=20.9%となります。

    在庫ロスを減らす方法

    在庫ロスは、どのようにして減らせばよいのでしょうか。

    在庫管理システムを導入して適正在庫を維持する

    廃棄ロスや機会ロスを減らすなら、適正在庫を維持することが重要です。顧客のニーズを読み取り、流行や季節変動も考慮して、そのときに最適な量を発注しなければなりません。これを正確に行うためには在庫管理表などを作成して、入出庫数や在庫数をリアルタイムに把握する必要があります。

    そこで在庫管理システムが役立つでしょう。在庫管理システムとは、在庫の一元管理や入出荷管理、在庫分析機能、不良在庫・返品の管理などを行うシステムのことです。システムが自動で在庫データを管理するため、在庫の数え間違いや伝票の入力漏れなどは発生しません。在庫データが正確に可視化されるうえ、過去のデータなどから機械的に需要予測を行い、レポート出力できます。勘に頼らない発注が行えるので、適正在庫を維持しやすくなるでしょう。

    さらに、製造日・材料・消費期限などの項目別でも管理でき、有効期限間近の商品から優先的に出荷可能です。先入先出法を実現することで、商品の品質も一定に保てます。

    また、ピッキングリストの自動作成やハンディターミナルを使える製品もあるので、棚卸作業の効率が上がるでしょう。以下の記事では受発注機能に特化した在庫管理システムや、業界別に分類して製品を紹介しているので、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

    関連記事 【業種・業界別】おすすめ在庫管理システム22選を徹底比較!

    監視カメラなどを導入して不正を予防する

    商品の盗難や不正返金などにより在庫数が不自然に変動すると、在庫ロスが発生します。

    このような在庫ロスを防止するには、店内やストックルームに監視カメラなどを導入して、顧客や従業員が不正できない環境にすることが大切です。従業員には業務前に持ち物チェックをしたり、採用時に誓約書を書かせたりするのも有効です。不正をしたら必ずペナルティを受けるということを意識させましょう。

    在庫を適切に管理してロスの削減を実現しよう

    在庫ロスが発生すると、利益を圧迫してしまいます。特に廃棄ロスは、仕入れコスト・保管コスト・廃棄コストが無駄になってしまうのです。

    これを防ぐためには在庫管理システムを使って適正在庫を維持しましょう。まずは現状把握のためにロス率を計算してみてください。監視カメラを導入して社内不正を防ぐことも大切です。在庫を適切に管理して、ロスを削減しましょう。

    香川 大輔
    中小企業診断士
    香川 大輔さんのコメント

    在庫は、多すぎると廃棄ロスが発生し、少なすぎると機会ロスが発生します。変化する経営環境は需給の変動を発生させ、予期せぬ在庫のひっ迫や過剰を生み出すこともあるため、適正在庫を維持することは簡単なことではありません。新型コロナウイルスの蔓延で、半導体の品不足が発生していることは、その代表例といえるでしょう。

    在庫管理システムを導入することで在庫の状況を可視化するとともに、需要予測の仕組みも導入することで、適正な在庫を維持するようにしてください。

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