資料請求リスト
0

ETLとビッグデータの関係とは?ELTとの違いもあわせて解説

ETLとビッグデータの関係とは?ELTとの違いもあわせて解説

社内に蓄積された大量のビッグデータを活用するには、データの整備と効率的な処理が不可欠です。その鍵を握るのが、ETL(Extract・Transform・Load)やELT(Extract・Load・Transform)といったデータ処理手法です。

しかし、「ETL処理とは何か?」、「ETLとELTの違いは?」といった基本的な疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。この記事では、ETLとビッグデータの関係性や、ETLとELTの違い・使い分けのポイントについてわかりやすく解説します。

\ 無料で一括資料請求!/
目次

    ETLとビッグデータの関係性は?

    まずは、ETLとビッグデータの関係を見ていきましょう。大量かつ多様なビッグデータを活用するには、形式を統一し、分析に適した状態へと変換する必要があります。そこで重要になるのが「ETL処理」です。

    ビッグデータは分析しやすいよう加工しなければならない

    社内の各部門や業務システムには、それぞれ独自の形式でデータが保存されています。フォーマットが異なるままでは一元的な分析が難しく、データ形式ごとに別々に処理しなければならず、非常に非効率です。

    そのため、ビッグデータを活用するためには、各種データを共通形式に加工・統合する処理が不可欠です。従来であれば、個別にプログラムを開発して対応する必要がありましたが、ETLを使うことでこの負担を軽減できます。

    ETL処理とは?~3つのステップでデータを整える~

    ETL処理とは、Extract(抽出)・Transform(変換)・Load(格納)の3ステップでデータを整える一連の処理を指します。

    • 抽出(Extract):各システムや外部データソースから必要なデータを取り出す工程
    • 変換(Transform):データ形式を統一したり、不要データを除外・加工する工程
    • 格納(Load):整えたデータをデータウェアハウス(DWH)などに取り込み、分析しやすい状態に保存

    この一連の処理を自動化することで、膨大なデータを短時間で高精度に処理でき、業務の効率化とデータ活用の高度化が実現します。

    ETLツールはビッグデータ処理を効率化できる

    ETLツールを導入すれば、異なるシステムからのデータ抽出や、複雑な変換処理を自動化できます。従来であれば、データソースごとに抽出・変換用のプログラムを開発し、仕様変更にも都度対応しなければなりませんでした。

    また、手作業によるデータ加工はミスの温床となり、データの信頼性を損なうリスクがあります。ETLならデータ品質を担保しながら、確実な変換・格納が可能です。

    このように、ETL処理を導入することで、ビッグデータ分析における前処理を自動化・効率化し、意思決定のスピードと精度を高められます。ETLの意味や基本的な仕組み、機能などについては、以下の記事をご覧ください。

    関連記事 ETLとはどんなもの?機能からメリットまでわかりやすく解説

    ETLとELTの違いは?

    データ活用の文脈で「ETL」と並んで注目される手法に「ELT」があります。両者は似た目的で使われますが、処理の流れや適した環境に違いがあります。ここでは、ETLとELTの違いを処理順・処理場所・求められる技術といった観点から詳しく見ていきましょう。

    ETL:抽出・変換・格納の順に処理される

    ETL(Extract・Transform・Load)は、「抽出 → 変換 → 格納」の順に処理を行います。例えば、社内の各システムからデータを抽出し、加工・変換したうえで、データウェアハウス(DWH)などに格納します。

    この方式では、あらかじめデータ品質を整えた状態で格納できるため、信頼性の高い分析が可能です。ただし、変換処理には専用のエンジンやスクリプトが必要で、初期構築や保守にコストがかかることもあります。

    ELT:抽出・格納・変換の順に処理される

    ELT(Extract・Load・Transform)は、「抽出 → 格納 → 変換」の順で処理されます。まずはデータをそのままデータベースに格納し、その後データベース内で変換処理を行う方式です。

    変換専用エンジンを必要とせず、SQLなどのデータベース言語で柔軟な処理ができるため、特にクラウドベースのDWH環境との相性がよく、高速かつスケーラブルな処理が可能です。

    ただし、未加工のデータをそのまま格納するため、ストレージ容量を圧迫しやすく、DBにかかる負荷が高まるといった注意点もあります。

    ETLとELTの違いを一覧で比較

    ETLとELTの主な違いまとめを以下にまとめました。

    比較項目ETLELT
    処理順序抽出 → 変換 → 格納抽出 → 格納 → 変換
    変換処理の場所DWHに格納前にツールで実施データベース内で実施
    主な適用環境オンプレミス環境、既存業務系システムクラウド環境、大量データ分析基盤
    メリット事前にデータ品質を整備しやすい処理が高速・柔軟、エンジン不要
    デメリット初期構築・保守に手間とコストがかかるDBの負荷増大、ストレージ容量圧迫の懸念

    このように、ETLとELTは処理方法だけでなく、最適な活用シーンも異なります。一般に、オンプレミス環境で業務システムが中心の企業ではETLが、クラウドを活用し、大量のデータ分析を重視する企業ではELTが選ばれる傾向があります。

    自社のデータ量・システム環境・業務要件に応じて、どちらがより適しているかを見極めましょう。>ETLとELTの違いについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

    関連記事 ETLとELTの違いとは?使い分けや活用ポイントも解説!

    ビッグデータの分析に向いているのは?

    近年は、クラウド技術の進化や柔軟性の高さから、ビッグデータ活用にはELTが選ばれるケースが増えています。理由としては以下の2点が挙げられます。

    1.ビッグデータの活用の幅がELTの方が広い

    ETLでは、変換済みの整ったデータのみが保管されるため、誤入力などの「生データ」を活用したい分析には向いていません。

    一方ELTなら、未加工の状態でデータベースに格納し、活用目的に応じて柔軟に変換処理ができるため、データ活用の幅が広がります。

    2.クラウドのデータベースを利用しやすくなった

    ELTではデータベースの容量と計算能力が求められます。しかし、クラウド基盤であれば必要な分だけリソースを拡張できるため、処理負荷を気にせず活用可能です。

    ETLとELTの違いを理解しビッグデータを有効活用しよう

    ビッグデータを活用するには、ETLやELTといった処理手法の違いを正しく理解し、自社の環境に合った手法を選ぶことが重要です。

    ツールを使わずに手作業で多様なデータを処理すると、膨大な時間とコストがかかります。ETLやELTを活用すれば、抽出・変換・格納の工程を自動化でき、効率的な分析体制を構築できます。

    クラウド環境の整備が進むなかで、ELTの導入はますます注目されていますが、既存環境や目的に応じてETLが適している場合もあるため、用途や要件を見極めた選定が大切です。

    ETLとELTの違いを理解し、自社に最適なデータ処理体制を整備することで、ビッグデータの価値を最大限に引き出しましょう。

    \ 無料で一括資料請求!/
    新NISAに関する実態調査アンケート

    アンケート回答者の中から毎月抽選で10名様に

    Amazonギフトカード1,000円分が当たる!

    電球

    ITトレンドMoneyみんなのおサイフ事情では

    「新NISAに関する実態調査」をしております。

    ぜひご協力ください。

    it-trend moneyロゴ
    新nisaアンケートロゴ
    \匿名OK!カンタン2分で完了/アンケートに答える
    IT製品・サービスの比較・資料請求が無料でできる、ITトレンド。「ETLとビッグデータの関係とは?ELTとの違いもあわせて解説」というテーマについて解説しています。ETLツールの製品 導入を検討をしている企業様は、ぜひ参考にしてください。
    このページの内容をシェアする
    facebookに投稿する
    Xでtweetする
    このエントリーをはてなブックマークに追加する
    pocketで後で読む
    カテゴリー関連製品・サービス
    カテゴリー関連製品・サービス
    ASTERIA Warp
    アステリア株式会社
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    4.4
    ETLツールTROCCO
    株式会社primeNumber
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    0.0
    HULFT Square
    株式会社セゾンテクノロジー
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    0.0
    Waha! Transformer
    株式会社ユニリタ
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    4.0
    Reckoner
    株式会社スリーシェイク
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    5.0
    カテゴリー資料請求ランキング
    カテゴリー資料請求ランキング
    06月16日(月)更新
    ITトレンドへの製品掲載・広告出稿はこちらから
    ETLツールの製品をまとめて資料請求