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クラウド型WAFとは?仕組みやメリット・デメリット、製品比較も紹介!

クラウド型WAFとは?仕組みやメリット・デメリット、製品比較も紹介!

クラウド型WAFは低コストで導入できるため、近年主流となりつつあります。また、Webアプリケーションに対するサイバー攻撃の増加もあり、中小企業から大企業まで多くの企業で導入が進んでいます。

この記事では、クラウド型WAFの仕組みや防げる攻撃、メリット・デメリットを紹介します。また、選定ポイントやおすすめの製品も紹介しています。各社製品の一括資料請求も可能なため、製品を検討したい方はぜひご利用ください。

この記事は2024年8月時点の情報に基づいて編集しています。
目次

      WAF紹介ページ遷移画像

    クラウド型WAFとは

    クラウド型WAFとは、インターネットを通じてクラウド上で提供されるWebアプリケーションファイアウォールのことです。クラウド上で動作するファイアウォールの一種ともいえ、ネットワークレベルではなく、Webアプリケーション層のセキュリティを強化する役割を担います。企業内に専用のハードウェアを設置する必要がないため、ハードウェアの購入やメンテナンスが不要で、導入コストや運用コストを削減できます。

    WAFとは

    WAF(Web Application Firewall)は、Webアプリケーションの脆弱性を狙った攻撃からWebサイトを守るためのセキュリティサービスです。特に、ECサイトや会員制Webサイト、インターネットバンキングなどで、個人情報やクレジットカード情報を入力する際のセキュリティ対策として効果的です。

    WAFの種類

    WAFには主に、以下3つの種類があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

    種類設置形態特徴
    クラウド型インターネットを経由してWAFの機能を利用する3種類のなかでもっとも低コスト、短期間での導入が可能。カスタマイズなどの柔軟性は劣る。
    アプライアンス型WAFの専用機器をWebサーバの前に設置して利用する買い切り形態で定期的なサブスクリプション料金の支払いが不要。専用の機器を導入する必要があるため初期費用が高い。
    ソフトウェア型既存のWebサーバにWAFのソフトウェアをインストールして利用するアプライアンス型よりも初期費用を抑えられ、クラウド型よりも柔軟性が高い。1台のWebサーバに対して1つのWAFが必要。

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    ▼おすすめのクラウド型WAFを比較

    クラウド型WAFの仕組み

    一般的にクラウドWAFでは、「シグネチャ」を用いて不正アクセスを防止します。「シグネチャ」とは攻撃アクセスのパターンや通信の手法、ウイルスなどのデータをまとめたものです。このパターンに一致するアクセスがあった場合に、通信可否の判断をします。

    シグネチャを用いた不正アクセス検知方式には、「ブラックリスト方式」と「ホワイトリスト方式」の2種類があります。

    ■ブラックリスト方式
    許可しないIPアドレスやドメインをシグネチャに定義する方式です。一致する通信を拒否することによって、不正アクセスを防止します。特定の悪意ある攻撃に対して迅速に対応できる反面、新たな脅威や未知の攻撃者には対応が遅れる可能性があります。管理が比較的簡単であり、特定の攻撃者をターゲットにする際に有効です。
    ■ホワイトリスト方式
    許可するIPアドレスやドメインのみをシグネチャに定義する方式です。一致しない通信をすべて拒否することで不正アクセスを防ぎます。すべてのアクセスを厳密に制御できる一方、管理が複雑でホワイトリストに載っていない合法的な通信も遮断される可能性があります。新しい正当なアクセス先の追加が必要です。

    なお最近では、シグネチャ以外に「スコアリング」や「AI(人工知能)」を用いた検知方式も見られるようになりました。WAFの仕組みについては以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。

    関連記事 WAFとは?仕組みやセキュリティの基本をわかりやすく解説

    クラウド型WAFで防げる攻撃

    クラウド型WAFは、Webアプリケーションの脆弱性を狙った攻撃に有効です。具体的には以下のような攻撃を防御できます。

    攻撃内容
    SQLインジェクション攻撃者がデータベースに対して不正なSQLコードを挿入し、データを盗み出したり改ざんしたりする攻撃
    クロスサイトスクリプティング (XSS)悪意のあるスクリプトをウェブページに注入し、ユーザーの情報を盗む攻撃
    クロスサイトリクエストフォージェリ (CSRF)正規ユーザーが意図しない操作をウェブアプリケーションに対して行わせる攻撃
    分散型サービス拒否 (DDoS)大量のトラフィックを送りつけてウェブアプリケーションをダウンさせる攻撃
    ディレクトリトラバーサル攻撃者がウェブサーバーのファイルシステムを不正にアクセスするため、ファイルパスを操作する攻撃
    OSコマンドインジェクション攻撃者がウェブアプリケーションを通じて、サーバー上で不正なシステムコマンドを実行する攻撃
    改行コードインジェクション攻撃者がHTTPヘッダーや他の入力フィールドに改行コードを挿入し、不正なデータを注入する攻撃

    クラウド型WAFのメリット

    クラウド型WAFは、費用面や運用面でメリットがあります。以下で詳しく解説します。

    簡単・短期間で導入できる

    クラウド型WAFはインターネット上で提供されるため、従来のような専門の機器を導入する必要がありません。そのため、低コスト・短期間で導入が可能です。ベンダーと契約し、ネットワークの設定変更を行うことですぐに利用開始できます。

    専門家が必要ない

    クラウド型WAFの運用面でのメリットは、ベンダーに運用を一任できることです。不正通信や攻撃パターンを定義した「シグネチャ」の把握や更新もベンダー側で行ってくれるため、セキュリティ専門のスタッフを雇う必要がありません。また、メンテナンスもベンダーがクラウド上で実施するため、社内での実施は不要です。

    短期利用ができる

    クラウド型は短期利用ができるのも特徴です。解約手続きも簡単にできるため、臨時のキャンペーンサイトやプロジェクトサイトなど、短期的に利用するサイトのセキュリティ対策もできます。

    クラウド型WAFのデメリット

    クラウド型WAFにはさまざまなメリットがある一方で、デメリットも存在します。主に、サービスの質・機能をベンダーに依存する点です。

    クラウド型WAFはベンダー側で自動更新や管理が行われるため、カスタマイズの柔軟性に欠ける場合があります。そのため、導入時には製品をよく比較し、自社のセキュリティレベルにあった環境を維持できるものを選定することが重要です。

    柔軟性を求めるのであれば、アプライアンス型やソフトウェア型のWAFを利用するという手も考えられます。以下の記事では、アプライアンス型やソフトウェア型のおすすめ製品も紹介しているのでぜひ参考にしてください。

    関連記事 【最新ランキング】WAF製品の比較14選!失敗しない選び方も解説

    クラウド型WAFを導入する際の比較ポイント

    自社に適したクラウド型WAFを導入するために、留意すべき3つのポイントを解説します。

    費用

    WAFを導入する際は、導入時のコストだけでなく運用コストもどの程度になるか確認しておきましょう。

    クラウド型は、ベンダーによって料金形態が異なります。トラフィック量によって料金が異なる場合もあれば、トラフィック量に関わらず固定の場合もあります。性能やサービスのバランス、サイトの規模を踏まえ、導入費・運用費をすべて含んだコストを比べるようにしましょう。

    セキュリティレベル

    WAFのセキュリティレベルは、検出精度や防御範囲に大きく影響します。どの程度の詳細なルールセットを提供しているか、ゼロデイ攻撃や持続的脅威(APT)に対する防御力があるかなどがポイントです。さらに、WAFが提供するレポート機能やリアルタイムでのモニタリング機能も、セキュリティレベルを把握する上で重要です。

    セキュリティレベルが高ければ、より強固な防御が可能になり、Webアプリケーションを安全に保てます。

    シグネチャの更新頻度

    WAFは、特定の攻撃パターンや脅威を識別する「シグネチャ」をもとに攻撃を検知・防御します。サイバー攻撃は日々進化しており、新しい脅威が次々と登場しています。シグネチャが古いままだと、最新の攻撃を見逃すリスクがあります。

    そのため、シグネチャの更新頻度が高いWAFを選ぶことが、最新のセキュリティ脅威に対抗するために不可欠です。更新が自動化されているかどうか、またその頻度がどの程度であるかを確認することで、常に最新の防御状態を保てます。

    サポート体制

    WAFは、外部からの攻撃を防ぐ最前線に位置しています。WAFにトラブルが生じると、Webアプリケーションが攻撃にさらされ、データ流出やサービス停止といったリスクが発生します。高品質なサポート体制があれば、問題が発生した際に速やかに対応可能です。

    具体的には、サポートスタッフの常駐状況やトラブル解決にかかる時間を把握しておきましょう。さらに、トラブルの原因調査を行ってくれるかも、あらかじめ確認しておくことが大切です。

    製品の比較ポイントがわかったら、さっそく資料を取り寄せ確認してみましょう。以下のボタンより資料請求(無料)が可能なため、ぜひご利用ください。

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    おすすめのクラウド型WAFを比較

    ここでは、ITトレンド上半期ランキング2024「WAF(Web Application Firewall)」より、ユーザーにもっとも支持された人気TOP5のおすすめ製品と、その他代表的な製品を紹介します。気になる製品は緑色の「+資料請求リストに追加」ボタンでカート追加をしておき、あとでまとめて資料請求が便利です。

    PrimeWAF

    バルテス株式会社
    《PrimeWAF》のPOINT
    1. カンタン設定でしっかり防御
    2. 状況がすぐわかるダッシュボード
    3. 従量制で月額料金も良心価格

    BLUE Sphere

    株式会社アイロバ
    《BLUE Sphere》のPOINT
    1. WAF/DDoS防御/DNS監視/サイバー保険がオールインワン
    2. ドメイン無制限で複数サイトを1つの契約で守る!
    3. 三井住友海上火災保険「サイバープロテクター」が無償で付帯!

    Cloudbric WAF+

    ペンタセキュリティ株式会社
    《Cloudbric WAF+》のPOINT
    1. 特許取得のロジック&AIエンジンを搭載、高い攻撃検知力
    2. 5 in 1セキュリティ:WAF/DDoS/脅威IP/悪性ボット遮断/SSL証明書
    3. 24時間365日監視体制と専門家にお任せのマネージドサービス付帯

    攻撃遮断くん(株式会社サイバーセキュリティクラウド)

    株式会社サイバーセキュリティクラウド
    製品・サービスのPOINT
    1. あらゆる規模のWebシステムへ導入できる最適なWAFを提供。
    2. DDoS対策プランや定額制プランなど多数のサービスプランを提供。
    3. 自社開発だからできる手厚いサポート体制。

    SiteGuard

    EGセキュアソリューションズ株式会社
    《SiteGuard》のPOINT
    1. システム環境に応じて3種類から選べて様々なWebサイトに適応
    2. 低価格から始められ、安心とコストパフォーマンスの両方を実現
    3. 国産メーカーならではの自社対応で、迅速かつ高品質なサポート

    Symantec Cloud Secure Web Gateway

    「Symantec Cloud Secure Web Gateway」は、Broadcomが提供するクラウド型WAF機能を備えたセキュリティプラットフォームです。URLフィルタリングやマルウェア対策、SSL復号化など多層的な保護を提供し、ゼロデイ攻撃や未知の脅威にも対応可能です。全世界の脅威情報をもとにした自動アップデートにより、高精度な攻撃検知を実現します。

    Azure Web Application Firewall

    「Azure zure Web Application Firewall」は、Microsoft Azure上で提供されるクラウド型のWAFサービスです。SQLインジェクションやXSSといった一般的な攻撃からWebアプリケーションを保護し、Azure Front DoorやApplication Gatewayと連携可能。スケーラブルで柔軟なセキュリティ対策が可能で、Azure環境との親和性が高いのが特徴です。

    以下の記事では人気のWAF製品を多数紹介しています。各製品の特徴や提供形態の違いがひと目でわかる比較表もあるので、自社に最適な製品選びの参考にしてください。

    関連記事 【最新ランキング】WAF製品の比較14選!失敗しない選び方も解説

    まとめ

    クラウド型WAFは初期・運用費用を抑えたセキュリティ対策を可能にします。しかし、WAFの運用や管理はすべてベンダーに一任するため、セキュリティの性能は選定したベンダーに左右されるでしょう。

    製品を選定する際はセキュリティレベルや性能、コストのバランスを十分に検討することが大切です。まずは気になる製品の資料請求をしてみて、製品について詳しく知ることからはじめましょう

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