レコメンドエンジンとは
レコメンドエンジンとは、ユーザーの行動や一定の基準をもとに最適なコンテンツ・商品をおすすめ表示するツールです。例えばユーザーがECサイトを閲覧している際に、閲覧履歴からおすすめ商品をピックアップして紹介したり、閲覧中の商品ページに「この商品を見た人はこんな商品も買っています」と類似商品を表示させたりします。ECサイトのほか、ニュースサイトや動画サービスなどさまざまシーンで活用されています。
レコメンドエンジンの基本機能
レコメンドエンジンがもつ主な機能は以下のとおりです。
- ■レコメンド機能
- 閲覧・購入履歴や一定のルール下でユーザーが好みそうな商品・サービスをおすすめ表示する機能。
- ■データベース機能
- 顧客のサイト内での行動履歴や購買履歴といった顧客データを蓄積し分析に役立てる機能。
- ■リマインド機能
- ショッピングカートに入ったままの商品を紹介し、カゴ落ち対策を行う機能。
- ■メッセージ機能
- メールマガジンやプッシュ機能とは異なり、ユーザーごとに最適なメール・プッシュ通知を行える機能。
そのほか、レポート機能やABテスト機能をもつ製品もあります。
レコメンドエンジンの導入メリット
レコメンドエンジンを導入すると、ユーザーの関心が高い商品をおすすめ表示できるため、購買率の向上につながります。より人気のある類似商品の提示も可能なため、サイトからの離脱を防ぎ、購入機会を逃しません。また、他のユーザーが同時に購入している商品をおすすめすることで追加購入を促し、客単価をあげられます。
また、ユーザーの好みにあった商品が紹介されれば、サイトの利便性が高まり顧客満足度も高まります。実店舗で接客を受けているかのような体験が得られ、結果として顧客体験（CX）の向上が実現できるでしょう。
導入メリットについてより詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
レコメンドエンジン導入の注意点
レコメンドエンジンはユーザーへの商品・サービスの提案を最適化できる反面、利用者が増加しないとその精度は高まりません。また、商品やコンテンツ数が少ないうちはユーザーの好みにあわせた商品を紹介するのは難しいでしょう。サイト立ち上げ時は、手動でのレコメンド設定が必要になるかもしれません。
レコメンドエンジン比較時のポイント
自社の目的にあうレコメンドエンジンを選ぶには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。製品を比較する際のポイントについて紹介します。
スマホやタブレットでも適正な画面サイズで表示されるか
レコメンド部分がスマホやタブレットなどに最適化されているか確認しましょう。モバイルデバイス特有の動きに対応していることが重要です。画面サイズごとにデザインやレイアウトが崩れると、離脱率増加の原因になります。
他のツールと連携できるか
既存ツールと、導入予定のレコメンドツールとの間で連携がとれるか確認しましょう。
Webサイトは、さまざまなデータを総合的に分析し問題を改善していくものです。そのため、レコメンドエンジンと他ツールを連携させた方が、より効果的な施策を立案できます。例えば営業促進ツールと連携させれば、レコメンドエンジンで得た顧客データをもとに、より効率的なアプローチが可能です。
自社の目的に合った機能や精度が備わっているか
レコメンドエンジンは製品によって機能性や特徴がさまざまなため、事前に自社が求める機能を有しているか確認しましょう。代表的なレコメンド機能は以下のとおりです。
- ・ユーザーの行動履歴をもとにレコメンド
- ・類似する商品を画像解析してレコメンド
- ・検索結果に関連商品を表示
- ・PVやクリック数などをもとに商品をランキング化
また、結果を分析し、レコメンドの精度を高められることも重要です。最近はAIの高精度解析を利用する製品が増えています。
コストが適正か
レコメンドエンジンは「従量課金制」が多いため、状況によってコストが大きく変動します。PV数などが急激に増加すると想定以上の費用になるため注意が必要です。
月額定額制の場合は、初期費用と月額費用にわけられます。初期費用が安くても月額費用が高い製品もあるため注意が必要です。レコメンドエンジンの運用コストは、５～10年といった長いスパンで考えましょう。
【比較表】レコメンドエンジンを一覧でチェック
おすすめのレコメンドエンジンを比較表で紹介します。
| アイジェント・レコメンダー | |
| 全体評価点 |  ー |
| 提供形態 | サービス |
| 従業員規模 | 全ての規模に対応 |
| 3つのポイント |
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| 機能 |
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| お試し |
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| 製品詳細ページへ |
ITトレンド編集部厳選！おすすめのレコメンドエンジンを比較
ここからは、比較表で紹介したおすすめ製品について詳しく解説します。
アイジェント・レコメンダー
- リアルタイムの自動学習でユーザーニーズに合ったレコメンド表示
- 経験豊富なコンサルタントがPDCAによる継続的な改善活動を支援
- 導入リスクを低減し費用対効果が明確な成果報酬型の料金もご用意
シルバーエッグ・テクノロジー株式会社が提供する「アイジェント・レコメンダー」は、機械学習による高精度な分析により、ユーザーのニーズや嗜好性を正確に把握するAI搭載レコメンドエンジンです。経験豊富なコンサルタントが丁寧なサポートをしてくれるため、未経験の方でも問題ありません。成果報酬型の製品なため、導入後のリスクを大幅に抑えられます。スマートフォン向けのアプリや実店舗に設置するデジタルアシスタントなどでも利用可能です。
| 対象企業規模 | すべての規模に対応 | 提供形態 | クラウド / SaaS / ASP |
| 参考価格 | ー | ||
| 対応機能 | ランキング表示 / コンテンツフィルタリング / 協調フィルタリング / メール配信 / レポート作成 | ||
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
EC RECOMMENDER （エクスプロージョン株式会社）
- MakeShopやEC CUBEなど多くのショッピングシステムに対応
- 簡単なオートマ設定・複雑なマニュアル設定を使い分け可能
- 確認機能で複雑なアルゴリズムをチューニング
おてがるレコメンド （ヴォイス株式会社）
- PC版とスマホ版に異なるデザインのレコメンドを表示
- レコメンドの表示ルールを柔軟に設定
- Webマニュアルやサポートが充実
コンビーズレコ （株式会社コンビーズ）
- 業界最大級20,760社超の導入実績を誇るレコメンドサービス
- PV課金ではなく、費用対効果が高いクリック課金
- タグの設置だけで導入にできるのでHTMLの知識が不要
teamLabRecommend （チームラボ株式会社）
- 業界やオン・オフラインを問わない汎用性
- 月間1億PV以上もの大規模サイトにおける実績あり
- レコメンド出力先として同社のCMSやAIbotと連携
楽レコ （コロニーインタラクティブ株式会社）
- システムが自動的に関連商品を登録
- 半年以上の継続率98％
- 在庫がある商品のみをレコメンド表示
Logreco （株式会社Logreco）
- 複数の方式を掛け合わせたハイブリッド型レコメンドエンジン
- シンプルな管理画面で調整が簡単
- メールやオンラインでのサポートが充実
さぶみっと！レコメンド （株式会社イー・エージェンシー）
- ユーザーの行動履歴を踏まえたレコメンドに対応
- 独自に設定したコンテンツをピックアップ表示
- 検索サジェストをリッチにする「サジェスト内レコメンド」
awoo AI （awoo株式会社）
- ハッシュタグの生成からチューニングまで自動化
- Cookieレスのため初回訪問者・非ログイン会員にも対応可能
- サイト内検索サジェストや画像レコメンドなどオプションが充実
レコメンドエンジンの特徴を比較して導入しよう
レコメンドエンジンはユーザーの行動パターンなどから適した情報を提供できるため、サイトの購買率向上に貢献します。ただし、製品によって機能性や特徴が異なるため、自社の目的や課題に合った製品を選びましょう。気になる製品はぜひ資料請求や無料トライアルを活用してください。
