予測分析ツールの市場規模は?
予測分析ツールは、蓄積したデータから将来の売上や需要などを予測するためのツールです。予測分析ツールに限った市場規模は、公開されている統計や調査会社の発表では確認できません。そこで、ITトレンドの掲載状況から市場の広がりを見ると、12製品が掲載され、提供企業も10社です。製品は、予測モデルを作る汎用の分析基盤と、出店計画や来店客数など特定の業務の予測に絞った製品に分かれます。
そのうちITトレンドから資料請求できるのは2製品で、残る10製品は情報のみの掲載です。予測分析のメリットや分野別の事例については、予測分析とは?活用するメリットや分野別の事例も詳しく紹介をご覧ください。
ここからは、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、予測分析ツールの動きを見ていきます。
ITトレンドに掲載されている主な予測分析ツール
まずは、ITトレンドに掲載されている予測分析ツールを紹介します。資料請求ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点の予測分析ツールは予測モデルを作る汎用の分析基盤が12製品中6製品を占めます。資料請求ランキングの1位は店舗開発AIのgleasin(グリーシン)、2位は店舗開発クラウドの@commerceで、どちらも出店計画を支える製品です。汎用の分析基盤と、特定の業務の予測に絞った製品が並ぶ点が特徴です。
次の図は、掲載されている製品のうち主な10製品を、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、ITトレンドから資料請求できるかどうかもあわせて示しています。
| 製品名 | 提供企業 | 資料請求 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| gleasin(グリーシン) | エムディー株式会社 | できる(1位) | AIで出店の勝ち筋を言語化し、空白エリアの可視化や候補地の比較を効率化。 |
| @commerce | プロパティデータバンク株式会社 | できる(2位) | 物件情報の収集から商圏分析、売上予測までを支える店舗開発クラウド。 |
| IBM SPSS Statistics | 日本アイ・ビー・エム株式会社 | 情報のみ掲載 | ノンコーディングで使える統計分析の基盤。予測や決定木分析にも対応。 |
| Board BEAM | BOARD Japan株式会社 | 情報のみ掲載 | 分析やシミュレーションをもとに、予測データモデルやダッシュボードを作成。 |
| Altair Knowledge Studio | アルテアエンジニアリング株式会社 | 情報のみ掲載 | ノーコードで機械学習や予測分析のワークフローを構築できる。 |
| Findability Platform | Findability Sciences株式会社 | 情報のみ掲載 | 変数の選択やモデル作成など、予測のプロセスを全面的に自動化する。 |
| SASFactoryMiner | SAS Institute Japan株式会社 | 情報のみ掲載 | 多数の機械学習・統計モデルを自動で構築・比較し、最適なモデルを選定。 |
| SAS® Viya® | SAS Institute Japan株式会社 | 情報のみ掲載 | データ管理からAI・機械学習モデルの開発、運用までを一元化する基盤。 |
| サキミル | ソフトバンク株式会社 | 情報のみ掲載 | 人流・気象・店舗実績のデータから、来店客数や売上をAIで予測する。 |
| 全国うごき統計 | ソフトバンク株式会社 | 情報のみ掲載 | 位置情報データから人の流れを統計化し、観光や防災、都市計画に活用できる。 |
※「資料請求」の順位は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※「情報のみ掲載」の製品は、ITトレンドから資料請求できません。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっている予測分析ツールは、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年の予測分析ツール市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている12製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.予測モデルを作る分析基盤が中心、自動化を掲げる製品も
掲載12製品のうち6製品は、統計や機械学習で予測モデルを作る分析基盤です。Findability PlatformやSASFactoryMinerは、モデルの作成や選定の自動化を掲げています。Altair Knowledge Studioのように、ノーコードで機械学習の流れを組める製品もあります。専門家でなくても予測を扱いやすくする流れがうかがえます。
2.出店計画や来店客数など、業務を絞った予測も
業務を絞った製品では、出店計画を支える製品が目立ちます。gleasin(グリーシン)はAIで出店の候補地を探し、@commerceは商圏分析から売上予測までを支えます。サキミルは、人流や気象のデータから来店客数や売上を予測します。製品ページでAIを掲げる製品も12製品中6製品あり、AIの活用が広がっています。
3.資料請求できるのは2製品、提供企業は10社
12製品の提供企業は10社で、SASとソフトバンクは2製品ずつ掲載しています。ITトレンドから資料請求できるのは2製品で、どちらも店舗開発の製品です。レビューがあるのはIBM SPSS Statisticsの2件だけで、導入後の評価を比べる材料はまだ少ない状況です。
どれを選ぶべき?目的別のおすすめ
- ■出店候補地の選定や売上予測など、店舗開発を効率化したい企業
- gleasin(グリーシン) / @commerce
- ■自社のデータから予測モデルを作り、分析を高度化したい企業
- SASFactoryMiner / Altair Knowledge Studio / IBM SPSS Statistics
- ■人流データを活用して、来店客数の予測や地域の動向把握を行いたい企業
- サキミル / 全国うごき統計
同じ予測分析ツールでも、汎用の分析基盤と業務を絞った製品では、使い方が大きく違います。そのため、何を予測したいのか(売上・来店客数・需要など)を先に決めておくと比べやすくなります。
掲載製品をどう活かす?比較するときの注意点
- ●情報のみ掲載の製品はITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
- ●資料請求できる2製品はどちらも店舗開発向けで、汎用の分析基盤は情報のみの掲載
- ●レビューがあるのは1製品だけで、導入後の評価はほとんど比べられない
掲載製品の顔ぶれは、どんな種類の製品があるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、予測したい対象と、使えるデータや社内の分析体制に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合う予測分析ツールを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、予測分析ツールの市場の様子を紹介しました。気になる製品は資料請求して一覧で比較し、自社の業務に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、予測分析ツールを比較し、種類や選び方も紹介しています。あわせてご覧ください。

