AI・機械学習
2026年09月24日

Google VidsがGemini Omni 1.1 Flashに対応——1080p出力と尺の指定が可能に

Google VidsがGemini Omni 1.1 Flashに対応——1080p出力と尺の指定が可能に

Google VidsがGemini Omni 1.1 Flashに対応——1080p出力と尺の指定が可能に(写真はイメージ)

Googleは2026年9月23日、Google Workspace Updatesで、動画作成ツールのGoogle Vidsから「Gemini Omni 1.1 Flash」を直接利用できるようにしたと発表した。従来より動画の延長品質が高まり、キャラクターと音声の一貫性が改善されたという。

あわせて、生成するクリップの尺を正確に指定する機能と、1080pのフルHDで生成・アップスケールする機能が加わった。管理者向けの制御項目はなく、対象エディションであれば設定変更なしで利用できる。社内向けの説明動画や研修コンテンツをGoogle Vidsで作っている企業に関わる更新である。

Google Vidsに加わった3つの変更点

1つ目は、シーンの延長品質の向上である。生成した動画を延長する際に、視覚的な文脈と照明の一貫性を保ったまま、滑らかにトランジションできるようになった。Googleは、キャラクターと音声の一貫性が大きく改善したと説明している。

2つ目は尺の指定である。生成するクリップの継続時間を正確に選べるようになった。決められた時間枠に収める必要がある社内向けの案内動画や、既存の素材とつなぐカットを作る場合に効いてくる変更といえる。

3つ目は解像度で、1080pのフルHDでの生成に対応した。すでに作成済みのAIクリップを1080pへアップスケールすることもできる。Googleはこれを公開に耐える品質の素材を得るための変更と位置づけている。

対象エディションと管理者の制御

利用できるエディションは広く、Business系とEnterprise系の主要プランが含まれる。教育機関向けはEducation Plusが対象で、アドオンによる提供も用意されている。個人のGoogleアカウントでもGoogle AI ProまたはUltraを利用していれば使える。

区分

対象

Business

Starter、Standard、Plus

Enterprise

Starter、Standard、Plus

Education

Education Plus

その他エディション

Enterprise Essentials、Enterprise Essentials Plus、非営利団体向け、個人

教育向けアドオン

Google AI Pro for Education、Teaching and Learning

その他アドオン

AI Expanded Access

管理者向けの制御項目は用意されていない。つまり、対象エディションを契約していれば、管理コンソール側で個別にオンオフを切り替える設計にはなっていない。エンドユーザーは、Vids内でのOmniの使い方をヘルプセンターで確認できる。

ロールアウトの進み方と確認しておきたいこと

提供対象はRapid Releaseドメインと Scheduled Releaseドメインの両方で、開始日は2026年9月23日である。Googleは、すべての機能が表示されるまでに1日から3日程度かかる見込みとしている。両ドメインが同時に対象となるため、リリース設定による差はつきにくい。

一方で、発表に書かれていない項目もある。利用できる言語や地域についての記載はなく、追加費用の有無も示されていない。1080pや尺指定の具体的な上限値といった仕様の細部も明記されていない。

なお、アドオンのAI Expanded Accessについては、より高い利用上限が案内されている。生成量が多い部門で使う場合は、契約しているプランやアドオンによって上限が変わる点を前提に置いておきたい。

企業への示唆

まず確認すべきは、自社の契約エディションが対象に含まれるかどうかである。管理者側の制御項目がないため、対象であれば利用者が自分の判断で使い始められる。社内の動画制作ルールや、生成AIで作った素材の取り扱い方針がある場合は、周知のタイミングを合わせておくとよい。

次に、既存の動画素材の扱いである。作成済みのAIクリップを1080pへアップスケールできるため、過去に社内向けに作った低解像度の素材を作り直さずに品質を上げられる可能性がある。研修コンテンツのように長く使い回す素材を抱えている部門では、棚卸しの価値がある。

一方で、利用上限や追加費用の扱いは公式に示されていない。全社展開を検討するなら、対象エディションとアドオンの組み合わせごとにどこまで使えるかを、契約窓口に確認したうえで判断するのが安全である。

まとめ

Googleは2026年9月23日、Google VidsでGemini Omni 1.1 Flashを利用できるようにした。動画延長の品質向上に加え、生成クリップの尺の指定と、1080pでの生成・アップスケールに対応する。

対象はBusinessとEnterpriseの主要プラン、Education Plus、および複数のアドオンで、管理者向けの制御項目はない。ロールアウトは9月23日開始で、1日から3日で全機能が表示される見込みとされている。利用可能な言語や地域、追加費用については発表に記載がない。

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