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AI・機械学習2026年10月05日 08:44 掲載

AI Overviewは9割超で表示、引用枠は縮小|BtoB IT検索23,504件の調査結果

AI Overviewは9割超で表示、引用枠は縮小|BtoB IT検索23,504件の調査結果

ITトレンドは、BtoB IT製品カテゴリーの検索ワード23,504件を対象に、Googleの検索結果に表示されるAI Overviewを調べました。2026年8月と9月に同じ検索ワードで計測し、結果を比べています。

AI Overviewが表示される割合は、90.0%から92.8%に上がりました。一方で、1回の回答で引用されるサイトの数は、平均5.6から4.9に減っています。表示される機会は増え、引用される枠は狭くなったという結果です。

調査結果の要点

指標

2026年8月

2026年9月

AI Overviewの表示率(全体)

90.0%

92.8%

製品名だけで検索したときの表示率

58.3%

80.6%

1回あたりの引用サイト数(平均)

5.6

4.9

うち製品提供企業・SIerのサイト

3.33

2.70

うち比較サイト・紹介メディア

1.68

1.64

参照リンクに占める比較サイトの割合

29.9%

33.6%

※1回あたりの引用サイト数(平均)は、小数第2位を四捨五入しています。四捨五入前の減少幅は0.75サイトです。

対象は「勤怠管理システム 比較」「〇〇とは」「(製品名) 評判」のように、IT製品を選ぶ場面でよく使われる検索ワードです。

AI Overviewは「ほぼ必ず表示される」ものになった

最も大きく変わったのは、製品名だけで検索した場合です。会計ソフトや勤怠管理システムの製品名を入力したとき、AI Overviewが表示される割合は58.3%から80.6%に増えました。

製品名での検索では、これまでその製品の公式サイトが表示されるのが一般的でした。現在は、公式サイトより先にAIの回答が表示されるようになっています。

「勤怠管理システム 比較」のように製品を比べるための検索でも、表示される割合は6.4ポイント上がりました。BtoBの製品選びでは、AI Overviewが表示されることがほぼ前提になっています。

減った引用枠の84%は、製品提供企業のサイトだった

AI Overviewの回答には、参照元として複数のサイトへのリンクが付きます。その数は、1回あたり平均5.6サイトから4.9サイトに減りました。

参照元のサイトを種類ごとに分けると、減った枠のほとんどは、製品を提供している会社やSIerのサイトでした。1回あたり平均3.33サイトから2.70サイトに減っています。全体で減った0.75サイト分のうち、84%がここに集中していました。

比較サイトや紹介メディアの枠は、1.68から1.64とほぼ変わっていません。全体の枠が減ったため、参照リンクに占める比較サイトの割合は29.9%から33.6%に上がりました。

ただし、製品を提供している会社のサイトは、現在も引用元として最も多い種類です。公式サイトが不要になったわけではありません。また、比較サイトであれば枠を保てたというわけでもなく、個別に見ると引用される割合が下がった比較サイトもあります。

なぜ製品提供企業のページから減ったのか

ここからは、計測結果をもとにしたITトレンドの考察です。理由は3つあると考えています。

他のページと情報が重なりやすい

AI Overviewは、限られた枠の中で1つの答えを組み立てます。A社・B社・C社の公式サイトをそれぞれ引用しても、得られるのは各社による自社の説明です。枠が狭くなると、性質の似た情報から絞られやすくなります。

比較の視点を持ちにくい

「勤怠管理システム 比較」と検索する人が知りたいのは、どの製品が自社に合うのかです。自社製品について書くページは、構造上この問いに答えにくくなります。

確認できる具体的な情報が少ないことがある

「業務を効率化します」「柔軟に対応します」は、営業の場では自然な表現です。ただ、AIにとっては引用しても答えにしにくい情報です。

引用枠に残るために必要なのは「確認できる情報」

枠が狭くなるほど、AIは答えとして使える情報を優先すると考えられます。たとえば、社名を出せる導入事例、プランごとの具体的な金額、連携できるサービスの名前です。数字や固有名詞の入った情報は、抽象的な説明文より答えに使いやすくなります。

公式サイトにしか書けない一次情報を、確認できる形で載せる。それが、枠が狭くなったときに残るための条件だとITトレンドは考えています。ページの数を増やすことより、書いてある情報が確認できるかどうかが問われています。

まず確認したい3つのこと

確認すること

見るポイント

自社サイトがAI Overviewに引用されているかを把握できているか

感覚ではなく、どの検索ワードで引用されているかを記録する

主要なページに金額・事例・固有名詞が書かれているか

「詳しくはお問い合わせください」で止まっている情報がないかを確認する

「他と比べてどうか」という問いにどこで答えているか

比較の視点は自社サイトだけでは作りにくいため、外部でどのような文脈で紹介されているかも確認する

最初の一歩としては、自社の製品名で検索してみるのが手軽です。AI Overviewが表示されるか、参照リンクにどのサイトが並んでいるか、自社のページがその中に入っているかを確かめます。

なお、ITトレンド自身が比較サイトであり、今回の結果には自社に有利に見える内容が含まれます。そのため、数値は計測結果をそのまま掲載しています。

LLMO対策を支援するサービスの比較は「LLMO対策サービス・ツールのおすすめ比較15選!費用感・選び方・注意点を解説」をご覧ください。

調査概要

調査主体

ITトレンド

調査対象

ITトレンドが扱うBtoB IT製品カテゴリーの検索ワード23,504件(比較検討に使われるワードを多く含む)

調査時期

2026年8月、2026年9月(同じ検索ワードで計測)

調査内容

Googleの検索結果におけるAI Overviewの表示有無と、参照元として引用されたサイト

留意点

計測で観察された変化をまとめたもので、特定の対策の効果を示すものではありません

ITトレンドでは、今後も同じ条件で計測を続け、変化があればお知らせします。

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