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フィルタリングとは?実施方法や注意点をわかりやすく解説

フィルタリングとは?実施方法や注意点をわかりやすく解説

インターネットにおける「フィルタリング」とは、おもに未成年者の違法・有害なウェブサイトへのアクセスを制限するサービスのことです。安全で便利なサービスですが、普及率が上がらずネットトラブルに巻き込まれる青少年が後を絶たないため、保護者のネットリテラシーの向上も重要視されています。

この記事では、フィルタリングの意味や具体的な設定方法、利用しない場合のリスクを解説します。

なお、自社サービスでフィルタリングを利用したい方は、以下のボタンより製品の具体的な比較のための資料請求が可能です。

この記事は2023年7月時点の情報に基づいて編集しています。
目次

    フィルタリングとは

    フィルタリングの概要と改正法について解説します。

    フィルタリングとは?対象基準と方式

    フィルタリングとは、主に未成年者の違法・有害なウェブサイトへのアクセスを制限し、安心してインターネットを利用できるよう手助けするサービスのことです。フィルタリングを事前に設定しておくと、子どもがアダルト系やギャンブル系などの有害サイトやコンテンツにアクセスする危険を回避できます。

    フィルタリングの方法は、以下の2種類に大別できます。

    ■ホワイトリスト方式
    一定の審査基準を満たした安全なサイトのみアクセス可能で、それ以外のサイトはブロックされる方式
    ■ブラックリスト方式
    ホワイトリストとは逆に、有害と思われる特定サイトへのアクセスだけを制限し、それ以外のサイトは閲覧できる方式

    フィルタリングの法律と実態調査

    2018年に「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」の改正法が施行され、18歳未満の青少年がスマートフォンや携帯電話の契約・機種変更をする際、携帯電話事業者はフィルタリングサービスを提供することが義務づけられました

    しかし、2021年4月に行われた総務省による実態調査では、下記の結果が出ています。

    • ・フィルタリングの利用率は低く、継続的な利用促進のための取組が必要。
    • ・高校生におけるインターネットの危険性を啓発する。
    • ・低年齢層の子どもをもつ保護者向けに、スマートフォン購入時にフィルタリングの案内をすることが望ましい。
    • ・保護者には「リテラシーの向上」を、子どもには「自身で危険性を判断できるようになる」教育や情報・サービス展開を行うことが望ましい。

    改正法の施行後でもフィルタリングの利用率が低いことから、保護者のネットリテラシーが不十分であることがうかがえます。まずは、インターネットに潜む危険性や具体的なフィルタリングの方法を確認し、子どもが安全に利用できる環境を構築する必要があるでしょう。

    参考:
    青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律 | e-Gov法令検索
    青少年インターネット環境整備法改正の概要|内閣府
    青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律の一部を改正する法律 新旧対照条文 |内閣府
    青少年インターネット環境整備法・関係法令|内閣府
    【実態調査】我が国における青少年のインターネット利用に係るフィルタリングに関する調査結果(2021年4月20日掲載)|総務省

    フィルタリングを利用しない場合のリスク

    フィルタリングをしない場合、情報漏えいや犯罪に巻き込まれるなどの危険性があります。詳しく見ていきましょう。

    個人情報の漏えいや個人特定のリスク

    1990年代半ば~2010年代に生まれ、幼少期からデジタルに触れて育った、いわゆる「Z世代」と呼ばれる若者などは、デジタルネイティブでありながら、学校や家庭で十分なネットリテラシー教育を受けていないケースが少なくありません。

    インターネットの危険性や情報の信ぴょう性、またSNSで公開すべき情報の範囲やモラルなどが、曖昧になっている可能性もあります。また、スマートフォンの機能を十分に理解できていない場合もあるでしょう。

    悪質なサイトにアクセスして個人情報が盗まれたり、SNSにアップした写真から位置情報が漏えいするリスクがあります。何気ない写真や文章の投稿など、さまざまな情報が組み合わさることで、個人が特定されるのです。

    犯罪に巻き込まれるリスク

    中高生が興味本位で違法・有害サイトへアクセスし、凶悪犯罪に巻き込まれることは少なくありません。また、SNSを通じて面識のない人と実際に会うケースも増えています。中には写真や年齢といった素性を偽り、未成年を狙う犯罪者が存在するため、非常に危険です。

    さらに、「ゲーム攻略サイト」など、無害に見えるコンテンツに犯罪者が罠を仕掛けている場合もあります。これは興味をそそるような文言でクリックを誘い、その後に高額な料金を請求する詐欺です。

    フィルタリングの具体的な方法

    このようなトラブルを回避するためにも、フィルタリングをさっそく設定してみましょう。具体的な方法を3つ解説します。

    スマートフォンのフィルタリング機能を利用する方法

    iPhoneやAndroidには、フィルタリング機能が標準搭載されています。無料で操作も簡単なため、まずこちらから確認してみるとよいでしょう。

    iPhoneのフィルタリング設定方法

    iPhoneのフィルタリング設定方法は、下記のとおりです。

    • 1.「設定」→「スクリーンタイム」をタップし、「コンテンツとプライバシーの制限」を選択
    • 2.「コンテンツとプライバシーの制限」を「ON」にし、「コンテンツ制限」を選択
    • 3.制限したいコンテンツを選択して完了

    Androidの場合

    Androidでは、アプリごとの設定が必要です。ここでは、Chromeでの設定方法を紹介します。

    • 1.Chromeを開き、画面右上の三点アイコンをタップし、「PC版サイト」を選択
    • 2.Googleを開き、画面左上の三本線アイコンをタップし、「Setting」を選択
    • 3.検索の設定画面で「セーフサーチフィルタ」の「不適切な検索結果を除外」にチェック

    携帯電話各社のサービスを利用する方法

    携帯電話各社が、さまざまなフィルタリングサービスを提供しています。

    小学生、中学生、高校生別のフィルタリングができ、保護者の利用目的にあわせたカスタマイズが可能です。また、子どもが勝手にフィルタリングを解除しないよう、パスワードも設定できます。ただし、携帯会社によってサービスの内容には違いがあるため、利用状況にあわせて適切に設定しましょう。

    主要携帯電話事業者のフィルタリングサービス案内ページ
    ■NTTドコモ
    フィルタリングサービス | NTTドコモ
    ■KDDI
    フィルタリングサービス | au
    ■ソフトバンク
    ウェブ安心サービス(スマートフォン・携帯電話)| ソフトバンク
    ■ワイモバイル
    フィルタリングサービス(安心・安全サービス)| Y!mobile

    フィルタリングアプリを利用する方法

    フィルタリングアプリとは、携帯電話各社やセキュリティベンダーが提供しているフィルタリングソフトの1つです。iPhone、Androidのどちらでも利用できます。スマートフォンの機能や携帯キャリアのサービスよりも詳細な設定ができるため、カスタマイズ性を重視する場合におすすめです。例えば、ネット依存対策を目的として長時間の利用を制限したり、利用状況の確認ができる機能を搭載しています。

    今すぐフィルタリングをして安全にネットを利用しよう

    子どもの安全のために保護者がネットリテラシーを高め、利用環境を整えることは必要不可欠です。スマートフォンの設定だけでなく、各携帯電話会社のサービスやアプリなど、さまざまな方法でフィルタリングを設定できます。スマートフォンやインターネット活用について親子で話し合い、双方納得のうえでフィルタリングを設定しましょう。

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