【30秒で診断】無料と有料、どちらの帳票作成ツールが向いている?
帳票作成ツールは、必ずしも有料製品を導入すればよいわけではありません。作成する帳票の量や利用人数、必要な機能によっては無料ツールでも十分に対応できます。
まずは以下の表を参考に、自社には無料ツールと有料ツールのどちらが適しているか確認してみましょう。
| チェック項目 | 無料ツールがおすすめ | 有料ツールがおすすめ |
|---|---|---|
| 帳票の発行量 | 少ない | 多い |
| 利用人数 | 1~2名程度 | 複数人・複数部署 |
| 主な用途 | 請求書・見積書などの作成 | 帳票業務全体の効率化 |
| 自動発行・自動送付 | 不要 | 必要 |
| 承認ワークフロー | 不要 | 必要 |
| 権限管理 | 不要 | 必要 |
| 会計・販売管理システムとの連携 | 不要 | 必要 |
| サポート | 自社で対応できる | ベンダーの支援が必要 |
「有料ツールがおすすめ」の項目に複数当てはまる場合は、無料ツールだけでなく有料製品もあわせて比較するのがおすすめです。無料ツールは初期コストを抑えやすい一方、帳票数やユーザー数、利用できる機能などに制限が設けられている場合があります。導入後に有料製品へ乗り換える手間を避けるためにも、将来の利用規模まで考えて選定しましょう。
有料製品を含めた選び方を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
無料ツールだけで選んで大丈夫?
帳票数や利用人数、必要機能にあわせて、複数の帳票クラウドサービスを比較してみましょう。
【比較表】無料で使えるおすすめ帳票作成ツール
無料で利用できる帳票作成ツールには、継続して無料で利用できる「無料プラン」と、有料製品を一定期間試せる「無料トライアル」などがあります。「無料かどうか」だけを見るのではなく、無料で使える期間や機能、ユーザー数、帳票数などを確認することが重要です。
特に法人利用では、無料期間終了後の料金や、必要な機能が有料プランに含まれているかもあわせて確認しましょう。
| 製品名 | 無料利用の種類 | 無料期間・利用条件 | 参考価格 | 主な特徴 | おすすめの企業 | レビュー評価 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| freee支出管理 受取請求書キャビネット | ー | 無料利用に関する情報は確認できず | 要問い合わせ | 受取請求書をAIでデータ化し、仕訳・支払処理まで効率化 | 請求書の受領から仕訳・支払いまで一元管理したい企業 | 3.8 |
| クラウド会計ソフト freee | 無料トライアル | 30日間 | 月額2,980円~ | 帳票作成だけでなく、会計・経理業務までまとめて効率化 | 帳票作成と会計業務をあわせてクラウド化したい企業 | 4.5 |
| バクラク請求書受取 | ー | 無料利用に関する情報は確認できず | 初期費用180,000円、月額40,000円~ | AI-OCRで請求書を読み取り、仕訳や支払い処理を自動化 | 大量の請求書処理や仕訳入力を効率化したい企業 | 4.4 |
| ジョブカン見積/請求書 | 無料トライアル | 30日間 | 初期費用無料、月額500円/ユーザー ※月額最低利用料金2,000円 | 見積書・請求書などを簡単に作成でき、一括作成・自動発行にも対応 | 低コストで帳票作成・発行業務を効率化したい企業 | 4.3 |
| SVF | 無料トライアル | 30日間 | 初期費用無料~、月額15,000円~ | 多様な帳票に対応し、基幹システムとの連携や大量出力が可能 | 帳票を大量発行する企業や基幹システムと連携したい企業 | 4.0 |
| Misoca | 無料プラン・無料体験 | 無料プラン:請求書月10通まで 無料体験:最大2か月 | 無料プラン:0円 有料プラン:月額880円(税抜)~ | 見積書・納品書・請求書・領収書をクラウド上で作成・管理 | 請求書発行件数が少ない個人事業主・小規模企業 | 4.4 |
| CLOUD PAPER | 無料プラン・無料お試し | 無料プラン:1名・クライアント3社まで 無料お試し:60日間 | 無料プラン:月額0円 有料プラン:月額1,000円(税込)~ | 見積書・請求書の作成からメール送信、郵送、進捗管理まで対応 | 無料から帳票管理を始め、事業規模に応じて拡張したい企業 | ー |
| MakeLeaps | 無料プラン・無料トライアル | 無料トライアル:30日間 終了後は無料プランへ自動移行 | 無料プラン:0円 有料プラン:利用人数・取引先数などにより変動 | 見積書・請求書作成から送付、入金管理までクラウドで一元化 | まず無料で試し、事業拡大にあわせて機能を追加したい企業 | ー |
| Zoho Invoice | 無料プラン | 期間制限なし クレジットカード登録不要 | 無料 | 請求書作成・送付、支払リマインダー、オンライン決済などに対応 | 費用をかけずにクラウド請求書管理を始めたい小規模企業 | ー |
| Thinreports | OSS | オープンソースとして利用可能 | 無料 ※開発・運用費用は別途必要 | GUIエディタでレイアウトを作成し、RubyからPDF帳票を生成 | Ruby環境があり、自社システムへ帳票出力機能を組み込みたい企業 | ー |
| 抹茶請求書 | OSS | オープンソース版を無料利用可能 ※ライセンス条件の確認が必要 | 無料 ※開発・運用費用は別途必要 | 請求書・見積書・納品書・領収書の作成に加え、顧客・商品管理にも対応 | 社内に構築・保守できる人材がいて、複数種類の帳票を管理したい企業 | ー |
| Jaspersoft コミュニティエディション | OSS・コミュニティ版 | コミュニティエディションを無償利用可能 | 無料 ※開発・運用費用は別途必要 | Javaベースで帳票・レポートを開発でき、PDFなど多様な形式に対応 | Java開発環境があり、高度な帳票・レポートを自社開発したい企業 | ー |
| BillVektor | OSS | WordPress環境で無料利用可能 | 無料 ※サーバーなどの費用は別途必要 | WordPress上で見積書・請求書を作成・管理し、会計ソフト向けCSV出力にも対応 | WordPressの構築・保守を自社で行える企業 | ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
フリープランや無料トライアルのある帳票作成ツール
ここからは、無料プランや無料トライアルを利用できる帳票作成ツールを紹介します。無料期間は単にコストを抑えるためだけでなく、操作性や帳票レイアウト、既存業務との相性を確認する機会として活用するのがおすすめです。
本格導入を想定している場合は、無料期間中に以下のポイントを確認しましょう。
- ●普段使用している帳票を再現できるか
- ●担当者が迷わず操作できるか
- ●帳票作成にかかる時間を削減できるか
- ●必要な会計ソフトや業務システムと連携できるか
- ●複数人で問題なく運用できるか
freee支出管理 受取請求書キャビネット
- 受領後、AIが自動振り分けでラク
- あらゆる書類をオンライン保存でラク
- 支払期日管理と支払手続きがラク
フリー株式会社が提供する「freee支出管理 受取請求書キャビネット」は、受取請求書の回収からデータ化、仕訳・支払処理までを自動化できるクラウドサービスです。請求書に特化した独自アルゴリズムと豊富な学習データにより、手書きや縦書き、海外フォーマットなど多様な請求書を高精度にデータ化できます。学習機能により仕訳や支払データを自動作成でき、帳簿定義の手間も不要なため、経理業務の効率化と属人化の解消に貢献します。
こんな企業におすすめ:受け取った請求書のデータ化から仕訳・支払いまで、経理業務をまとめて効率化したい企業。
| 参考価格 | ー | ||
| 無料トライアル期間 | ー | 対応制度 | 電子帳簿保存法 / インボイス制度 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
freee支出管理 受取請求書キャビネットを利用したユーザーの口コミ
請求書の自動読み取り精度に改善の余地があります。手動での訂正が時々必要になるのがネック。大量の請求書を一度に処理する場合、少し動作が重く感じることがあるため、処理速度の向上を望みたいです。
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クラウド会計ソフト freee
- 帳票の入力から作成までの手間を自動化
- ペーパーレス化でミスを減らし、管理もラクに
- 経営判断のスピードも向上
「クラウド会計ソフト freee」は、フリー株式会社が提供する経理や会計業務を自動化するソフトです。銀行口座やクレジットカードの明細を自動取得し、勘定科目を推測して仕訳を提案します。レポートの自動作成機能により、複数事業所の帳票データをリアルタイムに取り込み、売上や費用、資金繰りなどレポートの自動作成が可能です。決算書作成や確定申告の電子申告にも対応しています。
こんな企業におすすめ:帳票作成だけでなく、会計・経理業務全体をクラウド化したい企業。
| 参考価格 | 2,980円~ | ||
| 無料トライアル期間 | 30日間 | 対応制度 | 電子帳簿保存法 / インボイス制度 |
バクラク請求書受取
- AI-OCRが請求書を数秒で自動で読み取り!手入力をゼロに
- レポートで受取状況や支払い状況を可視化して支払い漏れをゼロに
- 稟議から支払いまで一気通貫、内部統制を強化!
株式会社LayerXが提供する「バクラク請求書受取」は、請求書の受け取りから経理の会計や支払処理まで自動化するクラウド型経理DX支援システムです。AI-OCR機能によって仕訳データを自動生成し、紙の請求書を電子化します。請求書の回収や仕訳、振込を電子化することで、手入力ゼロの帳票処理が実現するでしょう。
こんな企業におすすめ:請求書の受領・読み取り・仕訳など、請求書処理にかかる作業を減らしたい企業。
| 参考価格 | 初期費用180,000円、月額40,000円~ | ||
| 無料トライアル期間 | ー | 対応制度 | 電子帳簿保存法 / インボイス制度 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
バクラク請求書受取を利用したユーザーの口コミ
紙の請求書を、ai-ocr機能を用いてデジタル化する機能があるが、その精度がとても良い。 また、仕訳を自動作成してくれる機能において、その設定を直感的に行うことができるUIとなっている
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社名の上に角印がある場合の社名読み取り精度が少し弱いように思えます。改善して頂ければありがたいです。
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ジョブカン見積/請求書
- 誰でもかんたん!クラウド上で売上、仕入帳票の作成が可能
- 一括作成・自動発行機能を活用することで、大幅な工数削減が実現
- 得意先、仕入先毎にレポート作成可能!自動集計で一目で確認
株式会社DONUTSが提供する「ジョブカン見積/請求書」は、帳票の作成や発行、管理に対応したクラウドサービスです。消費税や登録番号など各項目をフォーマットに沿って入力するだけで、誰でも簡単に見積書や請求書を作成できます。操作性に優れており、紙に書き込むような感覚で電子帳票の作成や管理が可能です。会計や給与計算、ワークフローなど、ほかのジョブカンシリーズとの連携も容易です。
こんな企業におすすめ:見積書や請求書を簡単に作成し、帳票発行作業を効率化したい企業。
| 参考価格 | 初期費用無料、月額500円/ユーザー※月額最低利用料金は2,000円 | ||
| 無料トライアル期間 | 30日間 | 対応制度 | 電子帳簿保存法 / インボイス制度 |
ジョブカン見積/請求書を利用したユーザーの口コミ
テンプレートやフォーマットの選択肢が豊富であり、独自のデザインやロゴを追加することもできます。これにより、プロフェッショナルな見積書や請求書を簡単に作成することができます。
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とくに不満点はない。強いて挙げるならば、CRMとの連携機能があると顧客情報を管理しやすくて良いと感じる。
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SVF
- 累積導入38,000社以上、国内シェアNo.1の帳票ソフトウェア
- 様々な上位システムと連携、社内に散在する帳票システムの統一化
- オンプレミス・クラウド対応・電子帳簿保存法も対応
ウイングアーク1st株式会社が提供する「SVF」は、請求書や納品書、検収書などあらゆる帳票の送受信から管理までを、クラウド上で完結できるサービスです。既存の基幹システムを改修することなく、企業間の文書取引を電子化します。PDF帳票や請求データの自動取り込み、ファイルの自動仕分けなどにより、帳票業務の大幅な効率化を実現できるでしょう。
こんな企業におすすめ:帳票の大量出力や基幹システムとの連携など、本格的な帳票基盤を構築したい企業。
| 参考価格 | 小規模利用:初期費用無料、月額15,000円~/配信数200通 最小プラン:初期費用200,000円~、月額45,000円~/配信数700通 | ||
| 無料トライアル期間 | 30日間 | 対応制度 | 電子帳簿保存法 / インボイス制度 |
SVFを利用したユーザーの口コミ
自動取り込み・自動仕分けの機能がとても便利で作成した文章を自動的に保存してくれます。また、保存期間なども決めることができ、期間を過ぎると自動で消してくれる機能もあります。
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特に必須というわけではないですが、ワークフロー機能があると担当者の承認作業の過程がより把握しやすくなると思います。
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Misoca (弥生株式会社)
- 洗練されたデザインでロゴ挿入も容易
- 24時間365日のメールサポートあり
- 256bit SSLによる通信路の強固な暗号化
CLOUD PAPER (株式会社SICシステム)
- 見積書から請求書へ簡単変換、帳票作成が容易。
- 郵送代行に1通170円で対応、送付状況も確認可能。
- 進捗と入金予定の可視化、承認フローによるチーム運用。
MakeLeaps
メイクリープス株式会社が提供する「MakeLeaps」は、見積書作成から入金管理までクラウド上で完結できるサービスです。3社まで取引可能な無料プランがあります。また、1ユーザー月額1,300円の法人向けプランのほか、機能や取引社数に限定がある個人向けプランも提供されています。操作権限設定や、承認機能が充実している点も特徴です。既存の帳票テンプレート以外にも、Excelを用いて自由な帳票レイアウト作成も魅力の一つです。
Zoho Invoice
ゾーホージャパン株式会社が提供する「Zoho Invoice」は、無料で利用できるクラウド型請求書管理ソフトです。オンライン決済や自動支払いリマインダ、財務レポート作成機能などにより、請求書の作成や管理にかかる負担を軽減します。iOSやAndroid、Windows対応のモバイルアプリを利用すれば場所を問わず帳票業務に対応できるため、さらに効率化につながるでしょう。
どの製品が自社にあうかわからない方へ
帳票作成ツールは、製品によって対応する帳票や自動化できる範囲、料金体系が異なります。複数製品の資料をまとめて取り寄せれば、1社ずつWebサイトを確認する手間を省いて比較できます。
オープンソース帳票作成ツールを紹介
帳票作成に関する開発スキルが社内にある場合は、オープンソース(OSS)の活用も選択肢です。OSSはソースコードが公開されており、ライセンスの条件に従って利用・改変できます。自社独自の帳票を作り込みたい場合や、既存システムに帳票出力機能を組み込みたい場合などに活用可能です。
一方、導入・カスタマイズ・保守を自社で行う必要がある製品も多いため、「利用料金が無料=運用コストもゼロ」とは限りません。担当エンジニアの工数やトラブル対応まで含めて、有料製品と費用対効果を比較しましょう。
Thinreports (株式会社マツケイ)
- 専用のGUIエディタで帳票レイアウトを作成可能
- Rubyでデータを埋め込み、PDF帳票を生成。
- シンプルな構成で帳票開発の負担を軽減
抹茶請求書 (株式会社アイシーズ)
- Web上で請求書や見積書の作成・管理が可能
- 顧客・商品管理などの多彩な業務機能を提供
- 見積書・納品書・領収書など複数帳票に対応。
Jaspersoft コミュニティエディション (Cloud Software Group, Inc.)
- Java製高機能レポート生成ライブラリが利用可能。
- PDFやExcelなど多彩な形式で帳票作成が可能。
- 無償で利用でき、機能の変更や拡張も可能な公開ソフト。
BillVektor
株式会社ベクトルが提供する「BillVektor」は、WordPressで利用できるオープンソースの請求書管理システムです。見積書と請求書の作成や管理、送付状の発行に対応しています。CSVデータでの出力機能によって、作成した請求データはMFクラウド会計やfreeeなど会計ソフトへの一括インポートが可能です。
オープンソースの帳票作成ツールとは
オープンソース(OSS)製品とは、ソースコードが公開され、定められたライセンスの範囲内で利用・変更できるソフトウェアです。自社の業務にあわせて柔軟にカスタマイズしやすく、ソフトウェアそのものの利用料を抑えやすい点がメリットです。
ただし、OSSを業務利用する場合は、導入環境の構築や設定、アップデート、障害発生時の対応などを自社で行わなければならないケースがあります。特に帳票には取引先名や金額など重要な情報が含まれるため、セキュリティ対策やバックアップ、法制度への対応まで含めて運用できる体制が必要です。
社内に開発・保守を担当できる人材がいない場合は、サポートを受けられるクラウド型の有料製品のほうが、結果として運用負担を抑えられる可能性があります。
無料の帳票作成ツールでできること
無料の帳票作成ツールでも、基本的な帳票業務であれば十分対応できる場合があります。代表的な機能は以下のとおりです。
- ●請求書や見積書などの作成
- ●帳票のPDF出力
- ●帳票データの保存・管理
- ●メールによる帳票送付
- ●顧客情報や商品情報の登録
- ●テンプレートを利用した帳票作成
そのため、「請求書を毎月数件作成する」「担当者1人で帳票を管理する」といったシンプルな用途なら、まず無料ツールから試してもよいでしょう。一方、企業規模が大きくなったり帳票発行数が増えたりすると、無料版の制限によって手作業が残るケースもあります。
無料の帳票クラウドサービスに絞って検討したい方は、以下の記事も参考にしてください。
無料の帳票作成ツールでは難しい5つのこと
無料ツールはコストを抑えて導入できる一方、法人で本格運用する場合には機能面で不足することがあります。ここでは、無料ツールでは対応しにくい代表的な業務を紹介します。
大量の帳票作成・発行
無料プランでは、作成できる帳票数や登録できる取引先数などに上限が設けられている場合があります。毎月数件程度であれば問題なくても、取引先が増えるにつれて制限に達し、有料プランへの変更が必要になることもあるでしょう。
請求書や納品書を大量に発行する企業では、現在の帳票数だけでなく、今後の増加も考えて製品を選ぶことが大切です。
複数人・複数部署での運用
利用人数が増えるほど、「誰が作成したのか」「誰が確認したのか」といった管理も重要になります。無料ツールではユーザー数が制限されていたり、細かな権限設定に対応していなかったりすることがあります。
経理部門だけでなく、営業や購買など複数部署が帳票を扱う場合は、ユーザー管理や権限設定に対応した製品が適しています。
承認フローの自動化
Excelやシンプルな無料ツールでは、作成した請求書を上長へメールで送り、確認後に発行するといった手作業が残りがちです。承認ワークフローを搭載する製品なら、「作成→申請→承認→発行」といった流れをシステム上で管理できます。
帳票発行時のチェック漏れや承認状況の確認に時間がかかっている場合は、有料製品を検討する価値があります。
会計ソフトや販売管理システムとの連携
帳票作成だけを効率化しても、販売管理システムの売上データを毎回手入力していては、十分な業務効率化につながりません。有料の帳票作成ツールには、会計ソフトや販売管理システム、ERP、CRMなどと連携し、既存データから帳票を作成できる製品があります。
転記作業や入力ミスを減らすことが目的なら、外部システムとの連携機能は特に確認したいポイントです。
安定したサポートやセキュリティ体制の確保
帳票には、取引先情報や請求金額など企業にとって重要なデータが含まれます。そのため法人利用では、機能だけでなく、アクセス権限やバックアップ、障害発生時の対応、問い合わせ窓口なども重要です。
担当者だけではトラブル対応が難しい場合や、帳票業務を止められない企業では、ベンダーサポートのある製品を検討するとよいでしょう。
無料ツールに「少し物足りない」と感じたら
帳票数・利用人数・システム連携・承認機能など、必要条件を整理して有料製品も比較してみましょう。
無料の帳票作成ツールと有料製品の違い
無料ツールと有料製品では、主に「利用規模」「業務の自動化範囲」「サポート」に違いがあります。
| 比較項目 | 無料ツール | 有料製品 |
|---|---|---|
| 利用料金 | 無料または一部無料 | 初期費用・月額料金など |
| 帳票数 | 制限される場合がある | 大量発行にも対応しやすい |
| ユーザー数 | 少人数向けが中心 | 複数人・複数部署で利用しやすい |
| 自動発行・送付 | 限定的 | 対応製品が多い |
| 承認・権限管理 | 限定的 | 対応製品が多い |
| 外部システム連携 | 制限される場合がある | 幅広いシステムと連携しやすい |
| サポート | FAQなどが中心 | 導入・運用サポートを受けられる製品もある |
無料ツールの最大のメリットは、費用を抑えて帳票の電子化を始められることです。
一方、有料製品は単に帳票を「作る」だけでなく、データ取り込みから作成、承認、送付、保存までを効率化できる製品があります。そのため、判断基準としては以下のように考えるとわかりやすいでしょう。
「帳票を無料で作りたい」のであれば無料ツール、「帳票業務そのものを効率化したい」のであれば有料ツールがおすすめです。
有料製品の費用感も踏まえて判断したい方は、以下の記事も参考にしてください。
無料から有料の帳票作成ツールへ切り替えるタイミング
無料ツールを利用していて、以下のような状況が発生したら、有料製品への切り替えを検討するタイミングです。
- ●帳票の発行件数が増えてきた
- ●無料プランの上限に頻繁に達する
- ●帳票作成や送付作業に時間がかかる
- ●複数人で利用するようになった
- ●承認漏れや送付ミスが発生している
- ●別システムからの転記作業が多い
- ●法制度への対応を効率化したい
- ●問い合わせやトラブルへの対応負担が大きい
無料で利用し続けることだけを優先すると、担当者の作業時間が増え、結果的に人件費が高くなる場合もあります。「月額料金を払わないこと」ではなく、「帳票業務全体にかかるコストを減らせるか」という視点で比較することが重要です。
特に毎月大量の帳票を発行する企業では、自動化によって削減できる作業時間も含めて費用対効果を検討しましょう。
無料の帳票作成ツールを選ぶポイント
無料の帳票作成ツールを選ぶ際は、料金だけでなく、対応できる帳票の種類や無料で利用できる範囲、法制度への対応状況などを確認することが大切です。自社の業務に必要な機能が不足していると、導入後に手作業が残ったり、有料プランへの移行が必要になったりする場合があります。ここでは、無料の帳票作成ツールを選ぶポイントを解説します。
作成したい帳票に対応しているか
まず、自社で作成する帳票の種類を確認しましょう。請求書や見積書だけでよいのか、納品書、領収書、発注書、支払通知書なども必要なのかによって適した製品は異なります。
独自の帳票フォーマットを使用している場合は、テンプレートのカスタマイズやExcelファイルの取り込みなどに対応しているかもチェックしましょう。
無料でどこまで利用できるか
「無料」と記載されていても、すべての機能を無期限で利用できるとは限りません。導入前に以下の項目を確認しましょう。
- ●無料で利用できる期間
- ●帳票の作成数
- ●登録できる取引先数
- ●利用できるユーザー数
- ●データ保存容量
- ●利用できる機能
また、将来的に有料プランへ変更する可能性がある場合は、有料プランの料金も事前に把握しておくと安心です。
電子帳簿保存法やインボイス制度に対応しているか
請求書などの帳票を電子的に作成・保存する場合は、関連する法制度への対応状況も確認しましょう。特に法人で継続利用するのであれば、適格請求書の作成に必要な項目や、電子取引データの保存など、自社の運用に必要な機能を満たしているか確認することが重要です。
帳票を作成できるだけでなく、作成後の保存・管理方法まで考えて選びましょう。
会計ソフトや販売管理システムと連携できるか
帳票作成業務には、顧客名、商品名、金額、請求日など多くのデータ入力が発生します。既存の会計ソフトや販売管理システムからデータを連携すれば、二重入力を減らし、帳票作成を効率化できます。
現在使用しているシステムがある場合は、連携可能な製品を優先して比較するとよいでしょう。
サポート・セキュリティ体制が十分か
無料ツールでは、問い合わせ対応や導入支援などのサポートが限定されている場合があります。業務への影響が大きい帳票を扱う場合は、障害発生時の問い合わせ方法やバックアップ体制、アクセス制御なども確認しましょう。
特に複数人で利用する企業や重要な取引情報を扱う企業では、価格だけで判断せず、安定運用できるかという観点も必要です。
無料の帳票作成ツールに関するよくある質問
無料の帳票作成ツールを検討する際は、利用できる機能や無料期間、Excelとの違いなど、さまざまな疑問が生じるでしょう。ここでは、無料の帳票作成ツールについてよくある質問と回答を紹介します。
完全無料で使える帳票作成ツールはありますか?
無料プランを設けているクラウドサービスや、無償で利用できるOSSなどがあります。ただし、帳票数や取引先数、利用ユーザー数、機能などに制限がある場合があります。「完全無料」という言葉だけで判断せず、自社が必要とする機能まで無料で利用できるか確認しましょう。
Excelでも帳票を作成できますか?
Excelでも請求書や見積書などの帳票は作成できます。作成件数が少ない場合には手軽な方法ですが、件数が増えると入力・転記・ファイル管理などの作業負担が大きくなる可能性があります。毎月多くの帳票を扱う場合は、帳票作成ツールによる自動化も検討するとよいでしょう。
無料トライアルでは何を確認すればよいですか?
実際の業務で使用する帳票を作成し、操作性や帳票レイアウト、処理速度などを確認するのがおすすめです。また、複数人で使用する場合は担当者だけでなく、実際に利用するメンバーにも操作してもらいましょう。導入後のミスマッチを防ぐためには、機能一覧を見るだけでなく、実際の業務フローで試すことが大切です。
無料ツールと有料ツールで迷った場合はどうすればよいですか?
まず、必要な帳票数、利用人数、必要機能を整理しましょう。帳票の作成・PDF出力など基本的な用途のみであれば、無料ツールでも対応できる可能性があります。
一方、複数人での利用や承認、システム連携、自動送付などが必要な場合は、有料製品も比較するのがおすすめです。複数製品の資料を取り寄せ、機能や価格を並べて比較すれば、自社に必要な機能と予算のバランスを判断しやすくなります。
おすすめの帳票クラウドサービスをまとめて比較したい方は、以下の記事をご覧ください。
まとめ
無料の帳票作成ツールには、初期費用を抑えて手軽に導入できるメリットがあります。帳票数が少なく、少人数で利用する場合には、無料プランやOSSでも十分対応できるでしょう。一方、帳票発行数が多い企業や、複数人での利用、承認フロー、システム連携などが必要な企業では、無料ツールの制限によってかえって手作業が増える可能性があります。
そのため、帳票作成ツールを選ぶ際は、「無料かどうか」だけでなく、「帳票業務をどこまで効率化したいか」から判断することが重要です。無料ツールで十分か判断できない場合は、有料製品も含めて機能や料金を比較してみましょう。
ITトレンドでは、帳票クラウドサービスの製品資料を無料でまとめて請求できます。気になる製品を比較し、自社の帳票数や業務フローに適したサービスを選定してください。



請求書の受け取りから管理、仕訳までの流れがスムーズで、操作が直感的でわかりやすい。特に自動仕訳機能が便利で、手作業の負担が大幅に減少しました。
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