CDNとは?
CDNとはContents Delivery Networkの略で、Web上のコンテンツ(画像や動画、CSSなど)の安定的な配信を実現するために構成されたネットワークのことを指します。
CDNサービスを利用すれば、Webサービスやアプリケーションにアクセスするユーザに対して、世界中に張り巡らされているキャッシュ型配信サーバからコンテンツを効率的に配信することができます。また、ユーザにとって物理的に最も近いサーバからコンテンツの配信が実施されるため、表示までに時間がかかることもありません。その結果として、オリジンサーバの配信作業の負担を削減し、Webサービスやアプリケーションの表示速度を加速化させているサービスなのです。
CDNが必要になった背景
通常、インターネットコンテンツはオリジンサーバ(それぞれのWebサイトを管理しているサーバ)を通じて配信が行われています。しかしながら近年では、インターネットコンテンツは容量の増大化や複雑化が急速に進んでいます。このような背景があり、Webサービス上で突発的にアクセス数が増えた場合に、表示するコンテンツの容量の大きさに耐えきれずにオリジンサーバがダウンしてしまう、という問題が発生していました。
また、コンテンツ量が少ない場合は、表示までの遅さを体感することはありませんでしたが、画像や動画などの動的なリッチコンテンツが多く取り扱われているWebサービスでは、表示速度の遅れも顕著となっていました。
さらには、海外から日本のWebサービスにアクセスする場合も、ページ表示までに時間がかかってしまいます。これは、オリジンサーバとの物理的な距離が遠ければ遠いほど、表示速度は遅くなるためです。海外のユーザをターゲットとしてサービス展開を実施または検討しているWebサービスでも、現地でのコンテンツ表示速度の向上は課題とされていました。
Webサービスにおいて、表示速度は大きなインパクトをもつ要因です。ECサイトでは表示速度が0.1秒遅れることで売上が1%減少するといわれています。そのほか検索エンジンにおいても、表示速度が0.5秒遅れるだけで検索数が20%減少する、というデータがあります。ユーザはWebサービスの表示速度に対して常に敏感で、表示速度が遅いとユーザが離脱してしまうという事実がこの数値からうかがえます。
これらのような課題を解決する手段として登場したのがCDNサービスです。
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CDNサービスが効果を発揮しやすいケースとは?
Webサイトへのアクセス数が急増しており、オリジンサーバの増強を考えないといけない、といった場合や、リッチコンテンツ中心のWebサイトやアプリケーションを扱っているために表示速度の低下が気になる・表示速度を高速化させたい、というニーズをお持ちであれば、CDNサービスは大いに有効であるといえます。
また、物理的なオリジンサーバを拡張すれば構築のためのコストも大きくかかってしまいますが、CDNサービスは利用した分だけ課金される従量課金型のものがほとんどなので、リーズナブルにインフラを整えることが可能です。
CDNに関するFAQ
CDNは仕組みが分かりにくく、自社に必要かどうか判断しづらいサービスです。ここでは、導入を検討する際に挙がりやすい疑問をまとめました。効果が出やすい条件やコスト面の考え方を確認する参考にしてください。
- Q1:CDNを利用すると何が変わりますか?
- ユーザーから物理的に近いキャッシュ型配信サーバがコンテンツを届けるため、ページの表示速度が上がります。オリジンサーバが担っていた配信の負担も減るため、アクセスが集中した際のダウンを防ぎやすくなります。
- Q2:どのようなWebサイトで効果が出やすいですか?
- 画像や動画といったリッチコンテンツを多く扱うサイトや、アクセス数が急増しているサイトで効果を実感しやすくなります。表示速度の低下が気になっている場合や、オリジンサーバの増強を検討している場合は導入を検討しましょう。
- Q3:オリジンサーバを増強する方法とどちらを選ぶべきですか?
- 物理的なサーバを拡張する場合、構築のためのコストが大きくなります。CDNサービスは利用した分だけ支払う従量課金型が多いため、費用を抑えながらインフラを整えたい場合に向いています。
- Q4:海外向けのサービスでも効果はありますか?
- オリジンサーバとの距離が遠いほど表示速度は遅くなるため、海外からのアクセスでは特に効果が見込めます。世界中に配置された配信サーバから届けられるため、現地でのコンテンツ表示速度の改善につながります。
まとめ
この記事では、CDNサービスについてや、必要とされるようになった背景などを紹介しました。自社のWebサービスのユーザが増加している場合や、グローバルにサービスを展開したい場合、サーバのレスポンス速度は重要視すべき要素です。このようなフェーズにある企業担当者の方は、ぜひCDNサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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