資料請求リスト
0

給与計算の内製化とは?主な作業や課題をメリットも交えて解説

給与計算の内製化とは?主な作業や課題をメリットも交えて解説

給与計算は、毎月末に必ず発生する煩雑な作業のひとつです。今回は、給与計算をインソース(内製化)している企業が抱える問題点と、給与計算をアウトソースすべき企業、しない方がよい企業の違いなどを見ていきます。

この記事は2022年9月時点の情報に基づいて編集しています。
目次

    給与アウトソーシング紹介ページ遷移画像

    給与計算の内製化とは?

    内製化とは、自社のリソースのみで対象の業務を行うことです。つまり給与計算の内製化は、給与計算における作業を自社の従業員が担当することを指します。予算や時間コストを削減できるため、特に中小企業やベンチャー企業では内製化を推奨している場合が多いでしょう。

    給与計算の内製化は必ず実施すべきか

    上述したように、内製化にはコストの面におけるメリットがあります。しかし、給与計算においては業務の専門性や正確性の観点で、必ずしも内製化が適しているということでもありません。あくまで内製化によるメリットが多いという前提ではあるものの、外注することで給与計算に関するミスやトラブルが軽減できる場合もあるでしょう。したがって給与計算の内製化は必須ではなく、場合によっては専門の人材を用意すべき領域であることを覚えておく必要があります。

    給与計算を内製化するメリットは?

    給与計算に限らず、さまざまな業務を内製化する最大のメリットは、技術の継承です。給与計算についてアウトソーシングした場合、これまで社内で培われたテクニックのほか、法律や税務などの知識もアップデートされなくなってしまいます。内製化した場合、これらの各種知識は会社のアセットとして蓄積されていきます。

    矢野経済研究所が2015年に発表した調査結果によると、国内企業で給与計算をアウトソースしている企業は2割程度にとどまっているのが現状です。日本企業は情報漏えいリスクに対する警戒心が強く、高レベルの個人情報となる給与や人事の情報を外部に提供することを避けてきたためでしょう。給与計算を内製化することで、情報漏えいのリスクが低下すると考えられます。

    また、社内での意思疎通も問題です。社内ならば、気になることがあれば「あの件だけど、どうなっている?」と担当者に直接確認できます。しかし、外部企業にアウトソーシングするとなるとそうはいきません。情報伝達のスピードという点も、内製化のメリットといえます。

    給与計算を内製化する場合の作業

    給与計算を内製化した場合、具体的にはどんな作業が必要になるのでしょうか。 まず、社員全員分の勤怠情報を集計します。紙のタイムカードや勤怠簿を使用している企業なら、集計のためにデータを打ち込むところから始まります。複数の営業所や店舗がある場合では、タイムカードを期日までに回収するだけでも大変です。 さらに、「時間外勤務手当」「休日勤務手当」「深夜勤務手当」の支給のためには、残業時間や有給休暇の取得状況なども調べる必要があります。

    次に給与から「健康保険料」、「厚生年金保険料」、「介護保険料(40歳以上65歳未満の従業員のみ)」、及び「雇用保険料」の従業員負担分を計算して控除します。

    これら労務関連法規や制度は毎年のように改定されるため、最新情報にアップデートするだけでも大変です。そのたびに、給与計算ソフトを変更する必要も発生し、システムの運用・保守の費用もかさみます。 こうして給与額が決定したら給与明細を作成し、紙で支給している場合は印刷します。

    給与計算内製化の課題

    給与計算は、決められた期日までに必ず作業を済ませなくてはならないため、時間と正確性が必要になります。コア業務に経営資源を集中させるため、アウトソーシングを考えている企業も少なくないでしょう。

    給与計算は煩雑な作業が重なる一方で、誰がやっても同じ結果が出る定型業務です。賃金の正確な支払いは労働契約の根本をなすものであり、給与計算を間違えて給与が支給される場合や、期限までに給与が支払われなければ社員や社会からの信頼を大きく損ないます。

    そのため給与計算を担当していた総務・経理の社員が不意の病気療養や産休・育休・介護休暇などで不在になっても決して穴をあけるわけにはいきません。給与計算が属人的な業務となっていると、いざというときのリスクに対応できなくなります。

    給与計算業務は年末などに繁忙期が発生するため、パート社員や派遣社員で雇用を調整している企業もあるでしょう。 しかし昨今の情報漏えい事故を見ると、非正規社員が社内の重要情報にアクセスしていたことで機密情報を漏えいしたケースもあります。情報漏えいを恐れて内製化するなら、そうしたリスクも念頭に置くべきです。

    給与計算のアウトソースに向く企業と向かない企業

    給与計算をアウトソーシングしたほうがよい企業は、中小企業や立ち上げたばかりのベンチャー企業など、人事制度が未成熟でそれほど規模も大きくない企業です。

    総務・経理担当の社員がほかの業務を担当しながら給与計算も担当しているような場合、アウトソーシングを利用することで、担当者の能力をほかの重要な業務に振り分けられます。

    また、そうした企業では総務・経理担当の社員の数も少ないので、突然の休職リスクにも備えることが可能です。 一方、数千人規模の大企業であれば、経理部門専門の社員を雇う余裕が生まれるので、内製化も可能です。規模が大きい企業になると、アウトソースする場合でもそれなりの費用がかかります。そのため、社員を1人雇うのとそれほどコストが変わらない可能性もあるでしょう。

    自社内で給与計算業務がスムーズに行われている場合でも、一部の業務のみを単体で外部委託することで、年間の業務量を標準化できます。例に挙げられるのは、紙媒体の申告書・証明書類を多量に取り扱う年末調整や、毎年5~6月にかけて発生する住民税徴収額の更新業務です。

    給与計算のアウトソーシングと内製化はどう選択すべきか

    給与計算のアウトソーシングと内製化をどのような観点で選択すべきか整理していきましょう。まず、アウトソースすべき場面は、明確に「専門家の知見を借りなければいけない」時です。給与計算は、法令の変更や保険料率の変更など、毎年のように更新される外部環境によって作業の方法を変えていかなければなりません。

    もし社内の経理部のリソースとして知識や作業経験豊富な人材がいない場合は、明らかにアウトソースしていく必要があるといえるでしょう。また、給与計算業務を担当する従業員への教育や引き継ぎにかかる時間が多い場合も給与計算アウトソーシング会社に依頼するメリットが大きくなります。

    一方で、給与計算の専門家がすでに在籍している、もしくは経理関係の情報を一手に担うことで経営企画部としっかりやり取りをするということを目的としている企業の場合は、内製化する方がメリットを感じられるかもしれません。 また、アウトソースというものは基本的にスケールメリットを取りに行く考えですので、小規模の会社であれば、内製で行った方がコスト面でのメリットは大きいといえるでしょう。

    給与計算アウトソーシングのメリット・デメリット

    給与計算アウトソーシングには、以下のメリット・デメリットがあることを覚えておきましょう。

    ■メリット
    • ・コスト削減
    • ・法改正対応の自動化
    • ・従業員がコア業務に集中できる
    ■デメリット
    • ・社内にノウハウが蓄積できない
    • ・機密情報の漏えいリスクがある
    • ・委託できない場合がある

    給与計算アウトソーシングのメリット・デメリットについての詳細は以下の記事で詳しく解説しています。内製化のメリット・デメリットとあわせて比較したい方はぜひ参考にしてください。

    関連記事 【2025年】給与計算アウトソーシング比較24選!代行料金や企業規模別に紹介

    まとめ

    給与計算をインソースするかアウトソースするかの判断は、企業規模や人事制度と密接に関係します。給与計算を煩雑だと感じているなら、一度アウトソーシングを検討してはいかがでしょうか。

    給与アウトソーシング紹介ページ遷移画像
    この記事を読んだ人は、こちらも参考にしています

    話題のIT製品、実際どうなの?

    導入ユーザーのリアルな体験談

    電球

    IT製品を導入しDXに成功した企業に

    直接インタビュー!

    電球

    営業・マーケ・人事・バックオフィス

    様々なカテゴリで絶賛公開中

    私たちのDXロゴ
    bizplay動画ページリンク
    動画一覧を見てみる
    IT製品・サービスの比較・資料請求が無料でできる、ITトレンド。「給与計算の内製化とは?主な作業や課題をメリットも交えて解説」というテーマについて解説しています。給与計算アウトソーシングの製品 導入を検討をしている企業様は、ぜひ参考にしてください。
    このページの内容をシェアする
    facebookに投稿する
    Xでtweetする
    このエントリーをはてなブックマークに追加する
    pocketで後で読む
    給与アウトソーシング_診断バナー
    認知度、利用経験率No.1のITトレンド 給与計算アウトソーシング年間ランキング
    カテゴリー関連製品・サービス
    カテゴリー関連製品・サービス
    freee人事労務アウトソース
    フリー株式会社
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    4.6
    COMIT HR
    株式会社InfoDeliver
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    0.0
    三菱HCキャピタルグループであるMHCトリプルウィン給与BPO
    MHCトリプルウィン株式会社
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    0.0
    規模、業務等柔軟に対応し、さらなる効率化を目指す
    株式会社さかえ経営
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    0.0
    人事給与トータルアウトソーシングサービス Bulas
    株式会社ビジネスブレイン太田昭和(BBS)
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    4.1
    BPOソリューション
    日本郵政コーポレートサービス株式会社
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    0.0
    お客様のチームの一員として給与業務の課題を解決します!
    メイソンコンサルタントグループ株式会社
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    0.0
    【数多くの受託実績】大手企業に強い給与計算アウトソーシング
    株式会社ペイロール
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    3.6
    フルオーダーシステムBPOで「人的資本経営」をバックオフィス領域から
    株式会社ビジネスブレイン太田昭和
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    0.0
    社会保険労務士法人TSCの給与計算アウトソーシング
    社会保険労務士法人TSC
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    0.0
    給与アウトソーシング
    社会保険労務士法人An-field
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    0.0
    StepBase
    パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    0.0
    給与アウトソーシング
    社会保険労務士法人イージーネット
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    0.0
    給与計算のクラウドサービス「PROSRV」
    三菱総研DCS株式会社
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    3.8
    給与計算アウトソーシング&コンサルティング
    株式会社Aimペイロールエージェンシー
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    0.0
    給与計算代行サービス
    株式会社フルキャストホールディングス
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    5.0
    最新のシステムを使用した給与計算サービス
    株式会社アイエーピー
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    0.0
    ミナジン給与計算アウトソーシング
    株式会社ミナジン
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    0.0
    給与計算、年末調整、社会保険手続き等、人事関連業務を支援します!
    株式会社つばさ会計事務所
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    0.0
    ITトレンドへの製品掲載・広告出稿はこちらから
    給与計算アウトソーシングのサービスをまとめて資料請求