資料請求リスト
0

DWH・OLAP・OLTPの意味や違いは?概要、具体的な活用例を解説!

DWH・OLAP・OLTPの意味や違いは?概要、具体的な活用例を解説!

データ分析において、DWH(データウェアハウス)・OLAP(オーラップ)・OLTP(オンライントランザクション処理)はどんな関係性で、どう違うのでしょうか?区別が曖昧になっている人も多いでしょう。

この記事ではDWH・OLAP・OLTPのそれぞれの概要と、OLAPとOLTPの違い、DWH活用例を紹介します。ぜひ、自社のデータ活用を見直す参考にしてください。

\ 無料で一括資料請求!/
目次

    DWH(データウェアハウス)とは?

    DWH(Data Warehouse)とは、企業内に分散しているデータを一元的に集約・整理し、分析しやすい形で蓄積するデータベースです。主にデータ分析を目的として活用されます。

    ■統合管理
    基幹システムや営業支援ツールなど複数のシステムからデータを集め、フォーマットや表記を統一して保存します。
    ■時系列で保存
    データの変化を追えるように、履歴を残しながら時系列で保存。過去から現在までの動向を把握できます。
    ■サブジェクト指向
    目的や主題(例:顧客・商品・売上)ごとにデータを分類。特定のテーマに沿って分析がしやすくなります。

    このようにDWHは、複数システムのデータを統合し、分析に特化した構造をもつのが特徴です。さらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

    関連記事 DWH(データウェアハウス)とは?活用例などわかりやすく解説

    OLAP(オーラップ)とは?

    OLAP(Online Analytical Processing)とは、DWHに蓄積されたデータを多角的に分析するための仕組みです。分析の軸を自由に切り替えながら、視覚的にデータを把握できる点が特徴です。

    OLAP分析の基本

    OLAPは、売上や顧客行動などの大量データを「時間・地域・商品カテゴリ」などの複数軸から集計・可視化する多次元分析手法です。特別なプログラミング知識がなくても、ビジネス担当者が直感的に操作できるツールが増えています。

    OLAP分析の種類と特徴

    OLAPには以下の3タイプがあります。

  • MOLAP(多次元OLAP):多次元データベースに特化し、処理速度が速い。
  • ROLAP(リレーショナルOLAP):リレーショナルDBを活用し、柔軟性が高い。
  • HOLAP(ハイブリッドOLAP):MOLAPとROLAPの両方の利点を備える。
  • これらを使うことで、ドリルダウン(詳細化)やスライス(条件絞り)といった操作により、リアルタイムなビジネス分析が可能になります。

    BIシステムにおけるOLAPの役割

    BI(Business Intelligence)システムは、企業の意思決定を支援するためのデータ活用基盤です。OLAPはその中核機能として、DWHに蓄積されたデータを「キューブ」形式で分析する役割を担います。多次元分析によって、売上の傾向や異常値の発見が容易になります。

    OLTP(オンライントランザクション処理)とは?

    OLTP(Online Transaction Processing)とは、業務システム上での取引処理をリアルタイムで行う仕組みです。注文や決済など、日々の業務を即時かつ正確に処理するために使用されます。

    リアルタイム処理を行う仕組み

    例えば、ECサイトでの「決済」と「在庫引き当て」は同時に処理されなければなりません。こうした複数処理をひとまとめに実行し、途中で失敗した場合はすべてを取り消す「トランザクション制御」がOLTPの特徴です。

    バッチ処理との違い

    OLTPはリアルタイム性が求められる業務に使われるのに対し、バッチ処理は「夜間にまとめてデータを処理する」といった定期的な処理方式です。OLTPでは、最新データを即座に反映し、ユーザーの操作にリアルタイムで対応することが重要視されます。

    OLAPとOLTPの違いって?

    どちらもリアルタイムでデータ処理を行う技術ですが、OLAPは「分析」向き、OLTPは「業務処理」向きという明確な違いがあります。それぞれの特徴や使われ方を理解することで、目的に応じたシステム設計やツール選定が可能になります。

    使用するデータベース

    OLAPとOLTPでは、扱うデータ量や処理内容が異なるため、使用するデータベースにも違いがあります。

    OLAPではDWH(データウェアハウス)が使われます。DWHは、大量の履歴データを蓄積・統合して分析に活用できるため、OLAPとの相性が非常によいのが特徴です。

    一方、OLTPではDWHではない軽量なトランザクション向けデータベースが使われます。こちらは最新データを即座に処理・反映することに長けており、日々の業務をリアルタイムで処理するのに適しています。

    データの処理目的

    OLAPとOLTPは、どちらもリアルタイム性を重視しますが、その目的は大きく異なります。

    OLAPの目的は「データの分析」です。社内のビジネス担当者や経営層が、過去の実績データをもとに傾向を把握し、意思決定に役立てるために活用されます。

    一方、OLTPの目的は「日常業務の処理」です。ECサイトでの注文処理や銀行の入出金管理など、ユーザーの操作に即座に反応しなければならない業務に使われます。

    DWHの活用例

    DWHは、さまざまな業種や業務でデータ分析を効率化するために活用されています。ここでは、代表的な活用事例として、ECサイトとPOSシステムのケースを紹介。さらに近年注目されるDWHのリアルタイム化についても解説します。

    ECサイトでのOLAP分析事例

    大手ECサイトでは、月間数千万単位の訪問者データを活用するため、ペタバイト級のDWHに情報を集約しています。OLAPツールを使って購買傾向の分析や不正取引の検出、さらにはマーケティング施策の最適化などを行っています。

    ダッシュボードはリアルタイムで更新され、経営や現場の意思決定を迅速にサポートします。

    POSシステムでの多次元分析

    POSシステムとは、レジと連携して販売情報を自動的に記録するシステムです。日々蓄積される膨大な販売データを保存・分析するには、DWHの活用が欠かせません。

    POSデータをDWHに格納し、OLAPツールで「日付」「商品カテゴリ」「店舗」などの多角的な視点から分析することで、売れ筋商品の傾向や地域別の販売特性を把握できます。これにより、仕入れや販促の意思決定がより戦略的になります。

    DWHのリアルタイム化

    従来、DWHでは日次や週次のバッチ処理が主流でしたが、現在ではリアルタイムDWHやストリーミング処理の導入が進んでいます。例えば、Kafkaのようなストリーミング基盤と連携することで、DWHに対してリアルタイムでデータを取り込むことが可能になります。

    このような仕組みにより、DWHに蓄積された最新データをOLAPツールで即座に分析し、リアルタイムでの意思決定や業務改善が実現されています。

    DWH・OLAP・OLTPを正しく理解して活用しよう

    DWH・OLAP・OLTPの違いは以下のとおりです。

    ■DWH
    大量データを時系列・統一フォーマットで保存し、分析に活用できるよう整備されたデータベース。
    ■OLAP
    DWHと連携してリアルタイムに多角的分析を行う。BIツールの中核として活躍。
    ■OLTP
    業務処理をリアルタイムで安全に実行。基幹業務システムに欠かせない仕組み。

    以上を踏まえ、データを有効活用しましょう。

    \ 無料で一括資料請求!/
    新NISAに関する実態調査アンケート

    アンケート回答者の中から毎月抽選で10名様に

    Amazonギフトカード1,000円分が当たる!

    電球

    ITトレンドMoneyみんなのおサイフ事情では

    「新NISAに関する実態調査」をしております。

    ぜひご協力ください。

    it-trend moneyロゴ
    新nisaアンケートロゴ
    \匿名OK!カンタン2分で完了/アンケートに答える
    IT製品・サービスの比較・資料請求が無料でできる、ITトレンド。「DWH・OLAP・OLTPの意味や違いは?概要、具体的な活用例を解説!」というテーマについて解説しています。DWHサービスの製品 導入を検討をしている企業様は、ぜひ参考にしてください。
    このページの内容をシェアする
    facebookに投稿する
    Xでtweetする
    このエントリーをはてなブックマークに追加する
    pocketで後で読む
    カテゴリー関連製品・サービス
    カテゴリー関連製品・サービス
    ETLツールTROCCO
    株式会社primeNumber
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    0.0
    Mashu
    株式会社ROBON
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    0.0
    データ分析基盤Dr.Sum
    ウイングアーク1st株式会社
    ☆☆☆☆☆
    ★★★★★
    ★★★★★
    4.0
    ITトレンドへの製品掲載・広告出稿はこちらから
    DWHサービスの製品をまとめて資料請求