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CCCとは?計算方法や短期化のポイントを解説

CCCとは?計算方法や短期化のポイントを解説

キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)は、企業において資金繰りを示す重要な財務指標です。この記事では、CCCの基本から算出方法、短縮方法まで紹介します。ぜひ参考にして、資金効率の改善を目指してください。

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目次

    キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)とは

    キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)とは

    キャッシュ・コンバージョン・サイクルとは「CCC(Cash Conversion Cycle)」の略で、仕入債務から売上債権回収までの日数のことです。商品を仕入れてから販売するまでの期間は社内にある現金(資金)が減少している状態であり、企業はできるだけ早く商品を販売して売上を獲得しなくては資金繰りが厳しくなります。

    つまり、企業においてCCCは資金繰りを示す重要な財務指標であり、CCCの期間を短縮することが財務戦略における目標になります。

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    CCCの計算方法

    CCCの算出方法を解説します。

    売上債権回転日数+棚卸資産回転日数-仕入債務回転日数で計算

    CCCを求める計算式は「売上債権回転日数+棚卸資産回転日数-仕入債務回転日数」です。 例えば、以下のような条件での計算例を見てみましょう。

    • ●商品を仕入れ、その30日後に代金を支払った(仕入債務回転日数30日)
    • ●仕入れた商品は仕入れ後35日目に販売した(棚卸資産回転日数35日)
    • ●商品の販売による代金は販売後40日目に支払われた(売上債権回転日数40日)

    このときのCCCは以下のように算出します。

    ・CCC=40日+35日-30日=45日

    つまり仕入れの代金を支払ってから、販売による売上を得るまでに45日かかることになります。

    では、計算式におけるそれぞれの項の意味を詳しく見ていきましょう。

    売上債権回転日数

    売上債権回転日数とは、売上が生じてから実際に代金を受け取るまでの期間です。以下の計算式で算出します。

    ・売上債権回転日数=売上債権/売上高×365日

    売上債権とは、売上として計上しているものの、実際には代金を受け取っていない金額です。以下の計算式で算出します。

    ・売上債権=受取手形+売掛金-前受金

    売上債権は基本的に受取手形と売掛金の2種類です。ただし、あまり勘定科目にこだわらず、売上債権と見なせるものは加算します。また受取手形勘定を減額して処理し、貸借対照表に注記している場合は、割引手形の金額を加算しましょう。

    商品を販売する前に前受金を受け取っている場合は、売上債権からその分を除きます。

    棚卸資産回転日数

    棚卸資産回転日数とは、仕入れた商品が販売されるまでの期間です。つまり、現金ではなく在庫として資産を保持している期間といえます。 棚卸資産回転日数は以下の計算式で算出します。

    ・棚卸資産回転日数=棚卸資産/売上原価×365日

    棚卸資産は以下の計算式で算出します。

    ・棚卸資産=商品+製品+原材料+仕掛品等

    また、売上原価の代わりに売上高を用いることもあります。その場合は、棚卸資産の販売までかかる期間が売上高の何日分に当たるかを算出することになります。棚卸資産の販売までの平均日数を知りたい場合は売上原価を用いましょう。

    また、建設業や製造業の場合は売上原価の数値に注意が必要です。損益計算書の数値には労務賃金や経費が含まれるため、正確な値を算出できません。製造原価報告書を基に、外注費と原料費を求めて売上原価とし、棚卸資産回転日数を求めましょう。

    仕入債務回転日数

    仕入債務回転日数は買入債務回転日数とも呼び、商品や原料を仕入れてからその代金を支払うまでの期間です。この日数が長いほど、手元にお金がない状態が短く済むため、資金繰りは改善します。 以下の計算式で算出します。

    ・仕入債務回転日数=仕入債務/仕入債務支払高×365日

    仕入債務は以下の計算式で算出します。

    ・仕入債務=支払手形+買掛金-前払金

    仕入債務は基本的に支払手形と買掛金の2種類です。ただし、勘定科目問わず、ほかにも仕入債務に該当するものがあれば加算します。前払金があればその分を除きましょう。 一方、仕入債務支払高は以下の計算式で算出します。

    ・仕入債務支払高=期首仕入債務+当期仕入高-期末仕入債務

    ただし、実際には仕入債務支払高の部分に売上原価を用いるケースも多くあります。

    CCCの計算例

    売上債権と棚卸資産、仕入債務からCCCを算出する方法を紹介します。 例えば、以下のような場合を想定しましょう。

    • 売上債権:20,000
    • 棚卸資産:4,000
    • 仕入債務:2,000
    • 売上高:80,000
    • 売上原価:40,000 (単位:千円)

    この場合、それぞれの日数は以下のように算出します。

    • 売上債権回転日数=20,000/80,000×365=91.25日
    • 棚卸資産回転日数=4,000/40,000×365=36.5日
    • 仕入債務回転日数=2,000/40,000×365=18.25日

    したがって、CCCは以下のように求められます。

    ・CCC=91.25+36.5-18.25=73日

    CCCを短くする方法

    CCCが長い場合、この期間の資金は借入などで補わなければならず、資金繰り悪化の原因となるでしょう。そのため、多くの企業がCCC短縮に努めています。

    計算式から分かる通り、CCCは売上債権回転日数と棚卸資産回転日数が長いほど長期化します。これらに短縮できる余地がないか見直しましょう。そして、仕入債務回転日数が長いほどCCCは短縮します。仕入先と相談して日数を延ばすことも可能です。ただし、相手にとっては売上債権回転日数が増加することになるため、バランスを見ながら調節しましょう。

    CCC短縮方法の一例
    ●棚卸資産回転日数を短期化する
    →在庫を減らし、在庫日数を短くする。
    ●売上債権回転日数を短期化する
    →取引条件の調整を行い、売掛金の早期回収を心がける。
    ●仕入債務回転期間を長期化する
    →取引条件の調整を行い、買掛金の支払い期限を伸ばす。

    例えば、メーカーが完成品の間接販売から受注生産方式に切り替えることで、部品や商品の在庫を極力減らし、CCCの短期化に成功した例があります。

    自社のCCCを短くして資金効率を改善しよう!

    CCCは仕入で代金を支払ってから、商品を販売して代金を受け取るまでの期間のことです。資金繰りを示す財務指標として、企業経営に欠かせない数値です。CCCを短縮し、資金効率を改善しましょう。

    資金繰り表の作り方や基礎知識については以下の記事を参考にしてください。

    関連記事 資金繰り表の作り方!今さら聞けない資金繰りの基礎も解説

    また、自社で経理担当が不在であったり、リソースが不足している場合はアウトソーシングサービスの利用がおすすめです。まずは以下より資料請求をして、サービスの比較検討を行いましょう。

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